ランラン+ハーディング+LSO

2007年4月12日、バービカンホールにて。

Piano: Lang Lang
Conductor: Daniel Harding
London Symphony Orchestra

プログラム
Pierre Boulez: Mémoriale
Maurice Ravel: Piano Concerto in G
A work by a contemporary composer (world premier)
Hector Berlioz: Symphonie fantastique

ハーディングは今日はオールフランス音楽で勝負です。最初の曲は室内楽的小編成+フルート独奏という構成で、静かで美しい小品でした。

ラヴェルのピアノ協奏曲では、ランランはいつものようにリラックスしていかにも楽しんでいますという風情で弾いていましたがいい演奏でした。特に第2楽章のアダージョはクリアなタッチで表現される描写がことのほか美しく、管弦楽もぴったりそれに合わせて表情豊かに色付けをします。第1楽章では管弦楽も結構ラヴェルらしい色彩感が出ていましたし、第3楽章では小気味よいテンポで躍動感十分。大変楽しめました。
写真に見るようにランランはいつもの服です。
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休憩後は予告なしで挿入された現代曲の世界初演がありました。40歳ぐらいの長身の作曲家(名前を聞取れず)が舞台で解説していましたが、5分ぐらいの管弦楽で私は自然の季節変化をとらえた映像のバックグラウンド音楽にぴったしという印象を持ちました。

メインの幻想交響曲ですが、前半は欲求不満、後半は満足という演奏でした。第1楽章と第2楽章はどうも練習での指揮ぶりと違うのか、遅いテンポについていけずに戸惑うオケという感じで、笛吹けど踊らずの状態。ダイナミックレンジの狭い音しか出ず、ちょっと不満。しかし第3楽章に入ってからは指揮と管弦楽がぴったりと合って音もちゃんと出るようになり、やっと聴いているほうも音楽にのめり込むことが出来ました。そのままの調子で第4,第5楽章と進んで最後は一糸乱れず壮大なコーダでした。最初からこうだったらかなりの名演になったでしょうに。

このプロセスは今年1月のハーディング指揮ドレスデン歌劇場管弦楽団の時と同じで、この指揮者の欠点かもしれないなと思いましたが、もっと器用なオケならちゃんと彼の本番での気紛れについていけるだろうし、本人も世界の一流オケでそれを経験しているのでついやってしまうのかも知れません。
写真は大歓声に応えるハーディングとLSOです。
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by dognorah | 2007-04-13 23:51 | コンサート
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