ハーディング指揮LSOによるマーラーの第7番

2007年3月22日、バービカンホールにて。

指揮:Daniel Harding
管弦楽:London Symphony Orchestra

プログラム
Rameau: Dances from Hippolyte et Aricie
Mahler: Symphony No.7

妻の49日供養のため一時帰国していてしばらく間があいてしまいましたがまた復帰しました。

1月にマーラーの第9番で失望の演奏をしてくれたハーディングの記憶はまだ生々しいので、今夜の演奏に一抹の不安がありましたがそれは杞憂でした。今回は最初から指揮とオケが渾然一体となってハーディングの面目躍如たる快演となりました。第1楽章や第5楽章での管弦楽の盛り上げ方もよかったけれど第2楽章から第4楽章の実に美しい表現は心に染み入ります。叙情的にしてダイナミック、スケールの大きい名演です。オケの各パートも実力を発揮。第1ヴァイオリンはとても冴えていました(ゲストリーダーAndrew Haveron)。金管群にもう少し繊細さがほしいとは思いましたが音程を外すこともなく全体的に立派な演奏でした。
ハーディングはこういう演奏をするとまた指揮してくれと頼みたくなります。若いのに本当に大したものです。感動しました。第7番としては昨年3月のシャイー指揮ゲヴァントハウス以来ですが共に優劣をつけがたい出来です。

前半の曲は初めて聴く音楽ですが、30人程度の管弦楽で演奏される魅力的なものです。ハーディングはこういう古典的な曲でもなかなかの腕の冴えを見せてくれる人ですが、今夜は前半と後半で彼の異なる持ち味を披露してくれた感があります。

客席は意外と空席が目立つ入りで、ハーディングはイギリス人ながら活動の主舞台を欧州にしているのでロンドンでは意外と人気がないのかもしれません。

これで3月はマーラーを3曲も聴いてしまいましたがいずれも名演で充実の月でした。
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by dognorah | 2007-03-23 20:49 | コンサート
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