ロイヤルバレーの白鳥の湖

2月21日、ROHにて。

Swan Lake : Ballet in four acts
Music: Pyotr Il'yich Tchaikovsky
Choreography: Marius Petipa and Lev Ivanov
(Act III Neapolitan Dance by Fredrick Ashton, Act I Waltz by David Bintley)
Production: Anthony Dowell
Design: Yolanda Sonnabend
Lighting: Mark Henderson
Conductor: Martin Yates
The Orchestra of the Royal Opera House

Odette/Odile: Tamara Rojo
Prince Siegfried: Carlos Acosta
The Princess: Elizabeth McGorian
An Evil Spirit/Von Rothbart: Gary Avis
The Tutor: Philip Mosley
Benno: David Pickering


昨年8月に見たボリショイのプロダクションと比較すると、大元の振付は同じプティパながらボリショイが何人もの後世の振付家が変更したため各ダンスの細部はかなり違っており、ボリショイの方がテクニックを見せる場面が多い分見応えがあるような気がします。
ロイヤルバレーでは王子のバレーが第3幕(ボリショイでは第2幕第1場)以外はサポートやリフトのみで自身の目立ったダンスがないし、悪魔もほとんど踊らない。テクニシャンのアコスタが出演しているのにもったいない感じがします。ボリショイでは悪魔もかなりテクニックを見せるし、道化役がBennoの代わりに出てこれも相当なダンスを見せてくれます。第3幕でのプリンセスや各国のダンスもボリショイの方が印象が深いと思いました。

第2幕の王子とオデットのダンスは洗練された様式感が漂う気品を感じますが、これとてボリショイのときの方が感動が深かったと思います。

第3幕の例の32回転の場面では各ダンスがぴたっと決まって見せ場としては満足が得られるものでした。特にオディールの32回転直後のアコスタのダンスは凄い。こういう離れ業を各幕で見せる振付に替えてほしいものです。

筋としては王子とオデットが死んだ後、あの世で結ばれたかのようなシーンが美しいコーダに調和して出てくるのはなかなかいいアイデアです。舞台装置はロイヤルの方がはるかに豪華です。音楽は音も演奏もすばらしく、これはロイヤルの圧勝。観客もボリショイのときに比べるとはるかに品がよく、ロイヤルの上演ではまだまだ大丈夫という感じです。
写真は、指揮者と共に挨拶するロホとアコスタ。おどろおどろしいのは悪魔役のエイヴィス。
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by dognorah | 2007-02-23 04:21 | バレー
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