クラリネット3重奏の演奏会

2007年1月9日、Purcell Roomにて。
Park Lane Group (PLG)という若手の音楽家を支援する組織によるYoung Artists New Year Seriesが現在Purcell Roomで開催中ですが、既に今年で51回目だそうです。総勢32人の演奏家による60作品が演奏されます。現代音楽を中心にプログラムを組んで53人の作曲家を網羅、初演が9作品含まれています。

今日のコンサートは以前記事にしたピアニストの森麻衣子さんが所属するAquilon Trioが出演するので久しぶりに聴きに行きました。一昨年にROHのランチタイムコンサートで聴いたことがあり感銘を受けていますし、ヴァイオリンのソロ演奏会にも行っていますのでお馴染のメンバーと言えます。

Aquilon Trio
Eulalie Charland : violin
Massimo Di Trolio : clarinet
Maiko Mori : piano

プログラム
Thea Musgrave (1928 -) : Pierrot (1985)
Timothy Salter (1942 -) : Shadows I (2006), II (1999)
Béla Bartók (1881 – 1945) : Contrasts (1938)

c0057725_10234281.jpg1曲目は、スコットランド生まれで現在はアメリカに住んでいるマスグレイヴ(左の写真)の作品。寂しい思いをしているPierrotがClumbineという女性に恋をするものの彼女が後で現れたHrlequinという男声になびいてしまってまた寂しい状態にもどるという話をもとに作曲されています。Pierrotをヴァイオリン、Columbineをクラリネット、Harlequinをピアノがそれぞれ表現しています。こういう筋がついているということで出演者も仮面をかぶって演奏しました。ヴァイオリンは白い半面で、左目の下の方に黒い涙が一滴描かれたもの、クラリネットは黒、ピアニストは赤と緑(だったかな)のカラフルなもの。そしてクラリネット奏者とヴァイオリニストは曲の進行と共に演奏場所を変えたり、自分の主題のときは立ち上がって演奏するなどかなり凝った行動をしました。音楽だけ聴いていても楽しめる曲ですが筋を想像しながら聴くのもまた一興です。演奏時間20分程度。

c0057725_10244132.jpg2曲目はヨークシャー生まれで現在ロンドン在住のソールターの小品。演奏が始まるまで結構長い空白があったのですが出てきた3人を見て納得。1曲目は黒のTシャツとパンツ姿に仮面だったのが3人とも演奏会用のおしゃれなドレスに着替えていたのでした。曲は前半が世界初演だそうで、作曲家も会場に来ていました。クラリネットはバスを使います。他の楽器も余り高音は使わないので耳に心地よい低音を中心とした聴きやすい曲で、余り現代音楽的ではありません。演奏時間7-8分。

3曲目はこのグループの定番でしょうか、以前にも聴きましたが、さすがにバルトーク、曲の深みが違うという感じです。一番聴き応えがあります。演奏時間20分足らず。

今日は全体にクラリネットの活躍が目立つという印象でした。現代曲ばかり3曲、いいですね。写真は演奏会後のもの。左から、Charland、Mori、Di Trolioです。
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by dognorah | 2007-01-10 10:28 | コンサート
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