ラウティオピアノトリオ演奏会

2007年1月5日、セント・ジェームズ教会にて。

Rautio Piano Trio
Jane Gordon (violin)
Katherine Jenkinson (cello)
Jan Rautio (piano)
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リーダーのラウティオは1980年ロシア生れ、モスクワで音楽教育を受けたあとRCMに留学。卒業後RAMでpostgraduateとして更に勉強中です。ヴァイオリニストとチェリストも共にRAMに在籍中。トリオとしては2004年に結成し、UK内でコンサート活動を展開中で既に多くの賞と奨学金を得ています。

プログラム
Mozart:Trio in C, K548
Judith Weir:Piano Trio 2 (2003-4)

約2週間振りにコンサートを聴きましたが、やはり眼前で演奏される生の音楽はすばらしいなぁとあらためて感激。
古典と現代曲の組み合わせもいい感じです。モーツァルトのこの曲、構成のしっかりした充実した出来と思いますがとても楽しませてもらいました。かなり自由奔放に3人の奏者が演奏して入るように見えながらアンサンブルもしっかりしたものです。音としてはピアノの美しさが特に目立ちましたが、いつか彼の独奏ピアノを聴いてみたいものです。

c0057725_753794.jpg2曲目は現代英国作曲家ウイアー(左の写真)の作品。曲はもちろん名前も初めて聞く人です。1954年スコットランド生まれで、ケンブリッジ大学卒業。現在はロンドン在住。バーミンガム市交響楽団専属作曲家であったり、グラスゴー、オクスフォード、プリンストンなどの大学で教鞭を取ったこともあるそうです。作品は器楽曲はもちろん、オペラも数曲あるようですが、本人は歌が好きで、ジェシー・ノーマンの依頼で作曲したりしたこともあります。

演奏者の解説によるとこの曲は古い物語をもとに作曲されたものだとか。3楽章から出来ていて、それぞれ次のような題名がついています。
(1)How Grass and Trees Become Enlightened
(2)Your Light may go Out
(3)Open your own Treasure House
最後にピアノ鍵盤の蓋をバタンと閉めて終わりますがそういう指示なのだそうです。音楽は特に不協和音がいっぱいというわけではないけれど、やっぱり現代曲だと思わせる構成だしメロディです。弦もピアノも結構最高音部を多用します。長閑ではなく現代人向きのきびきびとした運びです。第2楽章などかなり不安感を感じさせるメロディで緊張感いっぱい。第3楽章は一番不協和音が多いかもしれないですが、本当に昔物語を語っているような趣で、音のヴァリエーションを楽しめます。最後は弦とピアノでノイズのようなユニゾンを間歇的に奏で、ピアノの蓋がバタンと閉まって終るのも全く違和感はなかったです。やはり現代人の提示するものにはとても共感できます。
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by dognorah | 2007-01-06 07:17 | コンサート
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