シュトラウスのオペラ「アラベラ」公演

2006年12月19日、ヴィーン国立歌劇場にて。ヴィーン3連荘の最終日です。
Arabella
Lyrische Komödie in drei Auftügen
Text von Hugo von Hofmannsthal
Music von Richard Strauss

Dirigent: Franz Welser-Möst
Inszenierung: Sven-Eric Bechtolf
Bühne: Rolf Glittenberg
Kostüme: Marianne Glittenberg
Chorleitung: Janko Kastelic

Graf Waldner: Wolfgang Bankl
Adelaide: Daniela Denschlag
Arabella: Adrianne Pieczonka
Zdenka: Genia Kühmeier
Mandryka: Thomas Hampson
Matteo: Michael Schade
Graf Elemer: John Dickie
Graf Dominik: Adrian Eröde
Die Fiakermilli: Daniela Fally
Eine Kartenaufschlägerin: Janina Baechle
Welko: Michael Wilder

アラベラを見るのはこれが2回目ですが、2年前にコヴェントガーデンで見たときもマンドリーカはトーマス・ハンプソンでした。そのときの共演者は、カリタ・マッティラ、バーバラ・ボニー、レイモンド・ヴェリー、ディアナ・ダムラウにドホナーニの指揮と錚々たる顔ぶれでムスバッハの演出と共にすばらしい公演でした。今回のものもかなりレヴェルの高い公演と思いますがそれには及ばない印象です。一番差が付いているのは演出でしょうか。今回のものはそれなりに合理的でよくできていると思うのですが、なんとなくもたもたして流れがスムーズでなく、ドタバタばかり目に付いてやや退屈さを覚えました。ハンプソンがアピールし過ぎるのも鼻につきます。

各歌手の出来はなかなかのもので、初めて聴くカナダ人ソプラノのアドリアンヌ・ピエチョンカは大柄な美人で潤いのあるいい声でした。キューマイアーは9月にコヴェントガーデンで聴いたときに比べると活き活きしており、やはりホームでは歌いやすいようです。ただ、体型的に男装姿は似合わない。アデライデ役のドイツ人メゾ、デンシュラグはハンプソンと同程度の身長があるすらっとした美人で歌もなかなか上手い。歌の上手さではソプラノのダニエラ・ファリーも印象的です。マッテオを歌ったシャーデも昨年コヴェントガーデンで聴いたときよりかなりよい印象を与えてくれました。ハンプソンで感心したのは、アラベラがマッテオと寝たと誤解して激怒する場面で滝のように唾を飛ばしながら怒鳴りまくり、ちょっとイガイガするような声になりながらもその後の歌が何の影響も受けずいつもの美声になっていることです。強靭な喉ですね。

ヴェルザーメストのシュトラウスは濃厚で美しく芳醇な音をたっぷり引き出し、やはり実力があるからこそこれだけ人気があると納得出来る演奏でした。しかしこの人やキューマイアーに対する拍手はすごいものがあります。
写真は、左からヴェルザーメスト、ピエチョンカ、ハンプソン、キューマイアー、シャーデ、デンシュラグです。
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by dognorah | 2006-12-23 21:49 | オペラ
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