フローレスのリサイタル

2006年12月9日、バービカンホールにて。

Juan Diego Flórez:テノール
Vincenzo Scalera:ピアノ

プログラムは、モーツァルト、ロッシーニ、ベッリーニからアリアを中心に3曲ずつ、ドニゼッティからアリアを1曲、故国ペルーの作曲家の曲を3-4曲です。
アンコールは、ドニゼッティ(愛の妙薬)、ヴェルディ(リゴレット)、ドニゼッティ(連隊の娘)です。私のわかったのはリゴレットだけで、後の2曲はロンドンの椿姫さんに教えてもらいました。

彼は風邪を引いていて、「万全の調子じゃない」と1曲目の終了後に告白し、テーブルに暖かい飲み物を用意させたり、3曲続けて歌うところを2曲終了後に楽屋に引っ込んで調子を整えたり、演目を変更したり、歌っている途中で咳をしたり、といろいろ苦労していました。音程がちょっと不安定になったり声が掠れたりという部分もわずかにありましたが、声と歌自体はすばらしく、ほんとに風邪を引いているの?と訊きたくなる出来でした。サーヴィス精神も旺盛で、そんなに調子が悪いにも拘らずアンコールを3曲も歌ってくれたのです。さすがにプロです。全体に歌は遅めのテンポでしたが、とても楽しめました。私が彼の声を聴いたのは2年前に見たROHでの「ドン・パスクワーレ」以来ですが、リサイタルがこんなにすばらしいとは予想しませんでした。
今夜の無理が響いて来月のROHでの「連隊の娘」に支障が出ないように気を付けてもらいたいものです。

写真は、私のブログにいつもコメントを下さるstmargaretsさんが和服姿で差し上げた花束を胸にご機嫌なフローレスです。
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by dognorah | 2006-12-10 09:31 | コンサート
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