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ハムステッド・ガーデン・オペラ

昨年ここの公演で「蝶々夫人」を見て、アマチュアながらすごいソプラノさんがいることを報告しましたが、今回は「椿姫」で彼女、Helen Julia Johnsonが主演した公演を見てきました。そして、昨年と同様彼女は絶好調で、最初から最後まで全く力を抜かずフルパワーで美しく歌い切りました。細身の体でどこにあんなエネルギーがあるのだろうと感嘆するような声量で、歌も演技も上手いし、高音までよく伸びるリリカルな美声は最後まで何の翳りもなかったし、相手役のテノールへの不満など吹っ飛ぶすばらしさでした。2年連続でこのように聞かせるというのは本物間違いなしですね。アマチュアのままでいるのが本当に惜しい人です。

その他の歌手ではジョルジオ・ジェルモンを歌った方が好演で第2幕は見応えのあるものになりました。舞台は昨年と同様とてもよく考えられたもので場面転換もスムーズ、華やかな衣装も豪華です。毎回のことながら関係者の努力には感心します。
by dognorah | 2006-11-13 21:38 | オペラ | Comments(2)
Commented at 2006-11-14 03:54 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by dognorah at 2006-11-14 09:26
なるほど、安定した収入と生活をベースに趣味で音楽を続けるという現実的選択肢があるのですね。イギリスは歌手の給料が低いのですか。技術者も低いですけど。
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