バーバラ・フリットリのリサイタル

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10月6日、Wigmore Hallにて。

ソプラノ:Barbara Frittoli
ピアノ:James Vaughhan

プログラム
Ludwich van Beethoven
Ah! Perfido

Franz Schubert
Guarda, che Bianca luna
Da quell sembiante appresi
Mio ben ricordati
Nel boschetto
Felice arrivo e congedo

Vincenzo Bellini
Vaga luna, che inargenti

Giuseppe Verdi
In solitaria stanza
Stornello

Gioacchino Rossini
La promessa
L’invito: Bolero

Henri Duparc
L’invitation au voyage
Chanson triste
Phidylé
Sérénade florentin
Soupir
Le manoir de Rosemonde
Extase
Au Pays où se fait la guerre

写真のように大柄な美人です。年齢のほどは知りませんが30代後半でしょうか。
豊かな声量で、小さなホールが飽和するような感じを受けました。中音域は瑞々しい美声で気持ちがいい。しかし最高音域はいかにも苦しそう。絞り出す声は乾いていてあまり愉快ではありません。絶叫するようなパートではそういう感じはなくスムーズに高音まで伸びているように思えましたが。わざわざ弱点を晒すような曲を選ぶわけはないので今日はちょっと調子が悪かっただけかもしれません。私はちょっとそれが気になって完全には楽しめませんでした。もしこの耳障りな点がなかったら相当な感動が得られただろうと思います。

ベートーヴェンはとても変化に富んだ魅力的な曲です。冒頭に持ってくるだけあって深みのある表現がなかなか印象的な歌唱でした。
次のシューベルトはやや一本調子で、豊かな声量でがんがん飛ばすという印象です。
イタリアものはさすがに上手い。
休憩後のデュパルクは多彩で細やかなニュアンスが美しく表現されていて非常によい感じです。しかし上に述べた高音が出にくいために生じる掠れが前半よりますます増えて、やや興醒めな部分もあったのは残念です。アンコールは2曲。歌い慣れたくだけたものを選んだせいかかなり乗っていましたが。
来月は管弦楽をバックにオペラアリア集を歌いますが、そのときは調子がいいことを祈ります。

ピアノ伴奏のジェームズ・ヴォーンはアイルランド生れの方ですが、非常に上手い。音のつぶら立ちがくっきりと気持ちがいいです。
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by dognorah | 2006-10-07 19:37 | コンサート
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