現代作曲家リームの作品

c0057725_23305329.jpgWolfgang Rihm (1952 - )の小品3曲を紹介する"Music of Today" イヴェントに参加した。
ドイツの作曲家リームはカールスルーエ生まれで、1985年以来そこの音楽大学の教授をしている。オペラをいくつか作曲しており、ドイツではかなりポピュラーに演奏されているらしい。

10月5日、QEHにて。
プログラム
(1)Kalt (1989 – 91) for oboe, cor anglais, trombone, viola, cello, double bass, percussion and piano (UK初演)
(2)Chiffre I (1982 – 83) for solo piano and clarinet, bass clarinet, bassoon, trumpet, trombone, two cellos and double bass
(3)In Frage (2000) for clarinet, bass clarinet, viola, cello, double bass, percussion, harp and piano(UK初演)

演奏
指揮:André de Ridder
ピアノ:Sarah Nicolls
管弦楽:Philharmonia Orchestra

1曲目は、無音時間を挿入して聴衆に不安感を与える作品。まず、弦楽器がかすかな音を(弓と弦を使っている風には見えないが)立てて始まる。次いでクラリネットが無機的な低音のサイレンのような音を執拗に奏で、打楽器等が参加した後暫し沈黙が支配する。その後、大太鼓が数回鳴らされて終了。
典型的な実験的現代音楽という印象であるが、覚悟して聴けば付き合える。演奏時間10分足らず。

2曲目は独奏ピアノをフィーチャーした曲。メロディーという概念はなさそうで散発的に各楽器の音が鳴らされる感じであるが、大活躍のピアノ(主に高音部)が効果的でなかなか面白い。絵画を髣髴とさせる色彩的な作品である。演奏時間10分足らず。

3曲目は不協和音的な音のピアノが音程を変えて一定間隔で鳴らされる導入部が暫し続いた後他の楽器が所在なさそうな不吉なメロディーを重ねていく。しかしやはり散発的な音の方が印象が強い。20分近く続くと聴く方の集中力も散漫になっていくのは作品のせいか演奏のせいか不明。

こういう地味な演奏会ながらQEHは5割ぐらいの聴衆が入って司会のJulian Andersonもやりがいがあっただろう。自身現代作曲家である彼が最初に現代曲と聴衆との接点をどういう風に工夫すればいいかと悩んでいる様子だったし。
いつもなら作曲家が顔を見せるのだが今日は来なかったのが残念である。
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by dognorah | 2006-10-06 23:38 | コンサート
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