キーシンとLSOのシューマンピアノ協奏曲

9月23日、バービカンホールにて。

ピアノ:Evgeny Kissin
管弦楽:London Symphony Orchestra
指揮:Colin Davis

プログラム
Robert Schumann (1810 – 1856):ピアノ協奏曲イ短調 作品54
Jean Sibelius (1865 – 1957):交響曲第1番ホ短調 作品39

キーシンのピアノはいつものように透明でカチッとした響きで、全体に遅めのテンポで旋律を歌わせていくものの、ときにはダイナミックな強弱をつけながら急激にテンポを変えてメリハリをつけていく。あまりシューマンらしくないという印象であるが洗練された演奏である。デーヴィス指揮のLSOがつかず離れずぴったり寄り添って緊張を高める。デーヴィスは協奏曲もうまいなぁと感心した。第3楽章はがんがんテンポを上げていって締めくくる。なかなか面白い演奏だった。
例によってキーシンはアンコールを1曲。曲は定かではないがシューマンの曲かしら。

シベリウスの1番とかフィンランディアなどは私は苦手でちょっといらいらさせられる音楽である。今日の演奏でもままそういうときがあったけれど、思ったよりも楽しめた。コリン・デーヴィスといえばシベリウスを得意としていて、昔ボストン交響楽団を指揮して全曲録音を発売したときに何枚かのレコードを買ったことがある。全ていい演奏だった。今日も、まず曲の出だしからしてぐっと引き込まれる魅力的な演奏で全曲を通じて淀みなく音楽の流れを構築し、なかなかの説得力だった。
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by dognorah | 2006-09-25 20:06 | コンサート
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