グノーのオペラ「ファウスト」

9月22日、ROHにて。
Charles-François Gounod (1818 – 1893):Faust
Libretto:Jules Barbier & Michel Carré(フランス語)
初演:1859年パリ

出演者
指揮:Maurizio Benini
演出:David McVicar
舞台装置:Charles Edwards
衣装:Brigitte Reiffenstuel
照明:Paule Constable
振付:Michael Keegan-Dolan
合唱:ロイヤルオペラ合唱団
管弦楽:ROH管弦楽団

Faust:Piotr Beczala
Méphistophélès:Orlin Anastassov
Marguerite:Katie Van Kooten(Angela Gherghiuの代役)
Wagner:Robert Gleadow
Valentin:Russell Braun
Siébel:Christine Rice
Marthe Schwertlein:Della Jones

2年前のプレミエの再演です。今回のマルガレーテはゲオルギューとクーテンのダブルキャストなので両者の公演を一枚ずつ買っていました。しかし今夜はゲオルギューに振られたので2回ともクーテンで見ることになりました。残念です。

2年振りに見て、やはり演出はよく出来ていると思いました。舞台装置は古典的ではあるものの美しい仕上がりです。ワルプルギスの夜の猥雑さはまさにマクヴィカーの世界だし。

歌手は全般に良かったけれど特にベツァーラは調子がよく、安定してよく伸びる高音と艶のある声質がひときわ目立っています。彼は昨年リゴレットでマントヴァ公爵で聴いていますが、今日の印象はそれを上回ります。
メフィストフェーレを歌ったアナスタッソフも立派な歌唱でした。初めて見る人ですが顔と体型がブリン・ターフェルにそっくりなのはびっくりです。低音はターフェルのほうがよく出ます。この役はもともとJohn Relyeaが歌うはずだったのにいつの間にか変更されていました。何度も聴いている人なので今回の方が新鮮でよかったのですが。
クーテンも初の大役ながらそつなくこなしていました。舞台では背の高さが目立ちます。美人度、歌のうまさと声の透明な甘さではやはりゲオルギューが上です。紙一重の差ですが。
ヴァレンティンを歌ったブラウンという人も初めて聞く名前ですが非常にまともな歌唱でした。シエベルを歌ったライスは歌は上手いのですが、高音部での乾いた声が私には苦手です。ガランチャを聴いた後ではちょっとつらい。グリードウは例によって端役ながらいい声を聞かせていましたが、大役をもらえない人ですね。ヤングアーティストプログラムのメンバーでははるかに女性上位です。男声陣の中ではこの人が頭一つ出ている感じではありますが何かが足りないのでしょう。

指揮のベニーニは3年振りくらいで接しましたがいい音楽を作っていました。劇的な表現にちょっと不足感がありましたが。ROH管弦楽団は昨夜に続きいいアンサンブルを聞かせてくれました。

写真は向かって左から、ライス、アナスタッソフ、クーテン、ベツァーラ、ブラウンです。
c0057725_2225023.jpg

[PR]
by dognorah | 2006-09-23 22:25 | オペラ
<< キーシンとLSOのシューマンピ... アレヴィーのオペラ「ユダヤの女... >>