モーツァルトのミサ曲ハ短調に感動

9月8日、ロイヤルアルバートホールにて。
2ヶ月近くにわたって行われてきたBBC PROMSも9日の土曜日で終わりです。その最終日はお祭り騒ぎなので、ちゃんとしたコンサートは本日が最後です。そしてそれにふさわしく、実にすばらしい演奏で締めくくられました。

プログラム
モーツァルト:交響曲第35番ニ長調 K385「ハフナー」
モーツァルト:ミサ曲ハ短調 K427
(Robert D. Levin補筆版、UK初演)

演奏
ソプラノ:Sarah Fox (Lisa Milneの代役)
ソプラノ:Rosemary Joshua
テノール:Eric Cutler
バスバリトン:Nathan Berg
合唱:Choir of the Enlightenment
管弦楽:Orchestra of the Age of Enlightenment
指揮:Charles Mackerras

最初の曲目は、いかにも古楽器による演奏という面が全面に出た渋いもの。私はこの曲では近代オーケストラによる華やかなものの方が好きです。

2曲目のハ短調ミサ曲はモーツァルトが未完のまま残したもので、そのオリジナル版は今年の2月ガーディナー指揮の演奏で聴きました。そのときは演奏時間40分程度であったことを憶えていますが、本日の補筆版ではBBCの発表では演奏時間77分とのこと。倍ぐらいに膨れ上がっています。
補筆をしたレヴィンという人は1947年生れのアメリカ人ピアニスト兼作曲家でモーツァルト研究でも名をなしている人らしい。K626のレクイエムも補筆版を残しており、ニューヨークフィルから委嘱を受けてこのハ短調ミサ曲の補筆を引き受けました。モーツァルトの残したスケッチや他の曲のために用意したものなど総動員したとのこと。その初演は昨年1月にカーネギーホールで行われたそうです。今回聴いてみて、なんら違和感はなく、長大な演奏時間も特に長くは感じません。

演奏は合唱(50人程度)が特にすばらしかったけれど、オーケストラも独唱陣も非常に美しい表現で、心を洗われる感じでした。オーケストラも1曲目とは打って変わって活き活きした演奏で、マッケラスの力が発揮されたものです。昨日に続く感動でほんとに満足しました。これで私にとって今年のPROMSは終わりました。

終演後の舞台には補筆をしたレヴィン氏も登場。またコーラスマスターは以前ロイヤルオペラの合唱を指揮していたTerry Edwardsで、久しぶりにあの長身を見ましたが体はかなり衰えているようで杖を使っていました。そういえばマッケラスも歩くのがかなり億劫な印象です。
写真は二人のソプラノとマッケラスです。
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by dognorah | 2006-09-09 19:53 | コンサート
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