Rain 1984–9 Tate Howard Hodgkin (1932 - )は、より有名なホックニー(David Hockney (1937 - ))とも同世代のイギリスの画家である。1960年代はホックニーと似たようなポップアート的作品も描いていたが、70年代以降は具体的な風景や出来事を題材にしながらも自分の心で感じたイメージを表現する方向に独自性を発揮していく。 今回テート・ブリテンで開催されているものは1960年代から現在までの画業を回顧するもので、油絵が時代順に60数枚展示されている。ほとんどが英米で売れており、欧州や日本では馴染の薄い画家だろう。 作風としては、キャンヴァスを使わずに木のパネルに直接絵の具を載せるもので、そのパネルも額縁のような縁取りがあったり、それがない場合でも絵の具で額縁の枠のようなものをほとんどの絵に描いている。色使いは原色もあれば中間色もあり、かなり多彩で、バランス的に魅力的なものが多い。また、情念を強く感じる絵も多い。21世紀になってからも創作意欲は盛んで、絵からは相当なエネルギーを感じる。ただし、やや類型的と感じることもあるが。 以下、気に入った絵を並べてみよう。 Red Bermudas 1978–80 The Museum of Modern Art, New York Snapshot 1984–93 Private Collection Lovers 1984–92 Private Collection こうしてみると、トップに掲げたものも含めて1980年ごろの作品が一番充実しているように見える。 Howard Hodgkin 14 June – 10 September Tate Britain
by dognorah
| 2006-08-16 00:19
| 美術
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ロンドンに在住です。オペラ、バレー、コンサート、美術展などで体験した感動の記憶を記事にし、同好の方と意見を交わしたいと思っています。最新の記事はもちろん、過去の記事でもコメントは大歓迎です。メールはここにお願いします。
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