トロンボーン、ヴァイオリンとピアノのコンサート

6月3日、Royal Academy of Music(RAM)のDuke;s Hallにて。

人気ブログ「K&Kの生活」の筆者でヴィーンフィルの第1ヴァイオリン奏者であるWilfried Hedenborgさんと同じくヴィーンフィルのトロンボーン奏者であるIan Bousfield、それに日本から参加のピアニスト後藤泉さんの3人の珍しいコンサートでした。題して「Great Virtuosi of the Nineteenth Century」です。上記ブログの熱心な読者であるstmaargaretsさんも一緒でした。

Hedenborgさんは1977年ザルツブルグ生れの日系の方です。Bousfieldさんはヨーク出身で、もとロンドン交響楽団の主席トロンボーン奏者ですが現在はヴィーンフィルに勤める傍ら、このRAMの教授でもあります。その伝手によりここでのコンサートが実現したのでしょうか。ちなみにRAMはロンドン大学のカレッジのひとつです。後藤さんは桐朋学園出身で、ヴィーンフィルのメンバーとはよく共演しているそうです。

プログラム
Part 1 ‘The World of the Virtuoso’
・Nicolo Paganini: Le Streghe, op8 (violin + piano)
・Arthur Pryor: Annie Laurie (trombone + piano)
・Nicolo Paganini: ‘Mouses’ Fantasie (violin + piano)
・Arthur Pryor: The Patriot (trombone + piano)
・Nicolo Paganini: Duo merveille (violin)
・Nicolo Paganini: onata in A, op posth.
  (arr. Bousfield) (trombone + piano)
・Arthur Pryor: Petite Suzanne
  (arr. Hedenborg) (violin + piano)
・Arthur Pryor: Blue Bells of Scotland (trombone + piano)

Part 2 ‘The World of Opera’
・Johann Strauss: Ouverture aus ‘Die Fledermaus’
 (arr. Bousfield – Hedenborg) (trombone + violin + piano)
・Wolfgang Amadeus Mozart: Auszuge aus der ‘Zauberflote’
 (arr. Bousfield – Hedenborg) (trombone + violin + piano)

ヴァイオリンはともかくトロンボーンの独奏というのは初めてでしたが、なかなか楽しいコンサートでした。パガニーニの演奏で要求される高度なテクニックを間近で見るのは初めてですが、例えば左手でピチカートによるメロディーを奏でるのと同時に運弓で別のメロディを演奏するなどすごいことをやるんですね。Hedemborgさんは苦もなくやっています。トロンボーンのことはよく知りませんが、それでも早く変化する音程をさらっと吹く辺りは名人芸だとわかります。ピアニストは第5曲目のみ休憩であとは全て出ずっぱりでちょっと大変だったかもしれません。
後半はポピュラーな曲を3つの楽器で演奏できるようにアレンジしたものですが、十分に原作の楽しい音楽を味わえました。シュトラウスはこうもり序曲だけですが、魔笛は序曲から始まって第1幕の主要部分の抜粋でした。これだけ長く演奏する機会はトロンボーンにはめったにないせいか、Bousfieldさんはかなり息が上がった様子で、最後はフーフー言いながらの演奏でした。前半1時間、後半40分ぐらい続いたでしょうか。とても楽しいコンサートでした。

演奏終了後、ヘーデンボルグさんに話しかけてブログのことなどひとしきり話題にしました。彼はブログでは食べすぎで太った話をよく書いていますが、本日の私の印象はむしろ「痩せている」でした。
3人は翌日の早朝4時にロンドンを出て日本でのコンサートに向かうそうです。日本でのコンサートの成功をお祈りします。
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by dognorah | 2006-06-04 20:52 | コンサート
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