シラノ・ド・ベルジュラック(2回目)

5月17日に再びこのオペラを見に行きました。
出演者はRoman Trekelが病気のため次のように変更になりました。
De Guiche:Carmelo Corrado Caruso
Ragueneau:John Rawnsley

ドミンゴはほぼ好調を持続していましたが、第2幕第2場のバルコニー下でクリスチャンの代わりに愛を歌う場面、ちょっと弱音が上手く出なくなり声を張り上げて凌いでいました。喉がちょっと変調を来したのでしょうか。ステージそばで見ていた方の話では、そのとき彼は「あれっ?」というような顔をしたそうです。そのシーンの後はすぐにインターヴァルだったので何か手当てしたのでしょう、第3幕第4幕は問題なかったです。
ロクサーヌ役のソンドラ・ラドヴァノフスキーは、前回に比べてときどきハイCの出にくいところがありましたが相変わらずの美声を楽しませてくれました。ということで、概ねドミンゴとラドヴァノフスキーのすばらしい声は聴けました。

前回の記事でアルファーノの音楽をあまり評価しないような表現をしましたが、今日は上のほうの席で聴いて結構美しい旋律が散りばめられた部分が多いことに気付きました。また、第4幕はやはり泣いてしまいましたが、泣きながらなぜこのように感動するかを考えてみました。物語の顛末も感動的な内容なのですが、あの部分はプッチーニ張りに音楽が美しくまた劇的に盛り上がるところで、それにくわえてドミンゴが全編を通じて最も声量を上げて(死ぬ直前なのに)美しくまた感情表現豊かに歌い、ラドヴァノフスキーもそれに合わせてニュアンス豊かに呼応するから、という結論に達しました。やはりアルファーノの音楽をマーク・エルダー、プラシド・ドミンゴ、ソンドラ・ラドヴァノフスキーの3人で稀なる高みに持っていったということでしょう。
このすばらしいパフォーマンスを2回も聴けて幸せです。ドミンゴを聴けるのもこれが最後かもしれませんし。写真は終演後のドミンゴ、ラドヴァノフスキー、エルダーです。
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開演前とインターヴァルの時間は予定通り、ロンドンの椿姫さん、カルメンさん、湯葉さん、stmargaretsさんと集まりましたが、初対面の方もいらしたのでオペラ以外の話題でも盛り上がってしまいました。また次回楽しい時間を共有できますように。
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by dognorah | 2006-05-18 19:47 | オペラ
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