Southbank Sinfoniaのコンサート

Southbank Sinfoniaというのは、UKの音楽大学を卒業した有能な若い音楽家たちに8ヶ月間の訓練と聴衆の前で演奏するという経験を積ませることを目的としたユニークなオーケストラです。費用は大学の奨学金などで賄われています。プロとしてやっていけるようにすることが主目的なのでかなり実用的な訓練が課されるようです。
昨年は、全部で85回の管弦楽ならびに室内楽のコンサートをこなしました。その中には、6人の作曲家の作品を初演、メンバーの中から独奏者を立てての30回の協奏曲を演奏、2演目のオペラの演奏も含まれています。25人の指揮者の下で演奏し、イギリスと欧州のコンサート会場を30箇所訪問、という充実したプログラムです。
私も昨年、British Young Operaによる「ロメオとジュリエット」のステージを見たときのオーケストラがこれでした。

さて、今日は8人の弦楽奏者による室内楽です。場所はROHのLinbury Studio。
プログラム
・モーツァルト:Divertimento in F, K138
・メンデルスゾーン:8重奏曲変ホ長調、Op.20

モーツァルトは腕慣らし的な短く軽い曲で、特に言うことなし。
メンデルスゾーンがメインになりますが、リーダーがモーツァルトのときの男性ヴァイオリニストから女性に代わります。この男性は彼女の左隣に位置して、演奏中結構彼女を煽るのですが彼女は動じることなく冷静に弾ききります。このリーダーの弾くパートと残りの弦のパートが結構異なっていて、タイミングを計るときの各奏者の真剣なまなざしなど見ていて面白いものです。
第1楽章はスケール感もあり内容の濃い演奏でした。ただ、その後の楽章ではそれがあまり長続きしなかったのは残念。この曲は昨年9月にRoyal College of Musicのヴァイオリン教授がリーダーとなったThe Prince Consort Ensembleの演奏が私の中では標準になっていますが、やはり教授の力は偉大と思います。
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by dognorah | 2006-05-16 20:12 | コンサート
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