再び「神々のたそがれ」公演

今回の新演出は全部で6回しか上演されませんが、初日から10日後の3回目の公演に行ってきました。ガーディアン紙で演出にけちをつけられて星2個の評価が響いたのか、今日は空席がちらほら。
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今回はパッパーノが絶好調でオーケストラの演奏が滅法よかった。ということでワーグナーのすばらしい音楽を堪能できたのでかなり満足度の高いものでした。第3幕開始時の彼とオーケストラに対する拍手と歓声はすごいものです。
今回思ったことですが、1階の席でオーケストラの見えないところは音が悪いということです。ピットが全部見えるサイドの席はいいのですが。今日はAmphitheatreの最前列だったので音的には満足。

歌手ですが、全般的に初日よりよかったのに、藤村実穂子だけは初日の方がよかったのは残念。ブラボーは出たものの足踏みまではいたらず。
トレリーヴァンは第1幕は初日よりましだったものの第2幕は声が響かず。第3幕はよかったので調子が悪いとも思えず、第2幕は声をセーヴし過ぎたのでしょう。もう少しまじめに歌ってほしい。今日もブラボーが出なかった数少ない歌手の一人でした。
これに比べると、リサ・ガスティーンは第一声こそ首をかしげたもののその後はずっとパワー全開ですばらしいの一語に尽きます。
初日に歌の上手さで格を見せ付けたトムリンソンは声の張りが一段とよく、今日は文句のつけようがない出来で終演後の拍手、歓声、足踏みは一番。
グートルーネを歌ったエミリー・マギーも改善著しく、いい歌手だなぁと思いました。
あと、男声合唱も前回より印象的。

演出面では前回の疑問はほとんど解消されず。新たに、前回書き忘れていたり、上の方の席から見えたことは、開演前に舞台に座っているエルダの顔が頭蓋骨であったこと(「ジークフリート」でヴォータンに槍で子宮を突き刺されたことと符牒しているのか)、計画が上手く行って喜んでいるハーゲンを窓の外から群衆に見つめられてたじろぐハーゲン、グンターが不在中のギービッヒ家を守っているハーゲンのそばに砂時計が置いてあること、などです。

前回、座席の関係で気付かなかったことは、ジークフリートの旅でライン河まで来たときに彼の足元に映っている映像が3人のライン娘たちが泳いでいる姿。また、最後にライン娘のヌードに気を取られて見過ごしたものに、奥のローゲの姿。そこらじゅう燃えているのだから火の神がいて当然ですね。下の写真はアンコールに応えるリサ・ガスティーン、藤村実穂子、ジョン・トムリンソンです。
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BBCのカメラが入っていましたが、劇場側が設置して準備完了というアナウンスのあったHDカメラは一体どうしたのでしょう。何か不具合があるのでしょうか。

今日はstmargaretさんもいらしていたので長い幕間をお付き合いいただき、楽しく過ごすことが出来ました。感謝します。
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by dognorah | 2006-04-28 19:11 | オペラ
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