ピアノリサイタル(4月21日)

セント・ジェームズ教会にて。

Piano : Mari Sakata

プログラム
Sofia Gubaidulina (1931 - ) : Chaconne (1961)
Howard Skempton (1947 - ) : Selected Piano Pieces (9曲)
Elliott Carter (1908 - ) : Piano Sonata (1945-6, revised 1982)

c0057725_754481.jpgこのピアニスト、名前からして日本人と思うのですが、経歴には香港生まれで5歳からピアノを学び、マンチェスターの音楽学校を経てRoyal College of Musicを2002年に卒業とあり、日本に関する記述は一切ありません。同年、Purcell Roomでのリサイタルを皮切りに各地でソロピアニストならびに室内楽で活躍中。上のプログラムで見られるように特に現代音楽に興味があり、多くの現代作曲家と親しく交流しているようです。クラシックだけでなく、あらゆるジャンルの音楽との融合にも興味を持ち、新しい試みを音だけでなく映像なども使って表現することにも熱心だという。日本語でググってみると坂田麻里というピアニストが引っかかりますが、写真とレパートリーを比較すると別人のようです。

演奏された曲は聴いている分にはなかなか面白い音楽です。最初の曲は旧ソ連のタタール生れの女流作曲家の作品。いきなり強烈な和音で始まりますが、大暴れするわけではなく、急緩急と形式を踏んでいます。聴き応えがあります。とてもダイナミックな演奏で、彼女の性格によく合っているのでしょう。

2曲目の作曲家スケンプトンはイギリス人です。1973年から1990年までの間に作曲された9曲が演奏されました。ポピュラーソングのメロディを聴いているような感じのものなどいろいろ。私はあまり興味が湧きませんでした。

3曲目はアメリカの作曲家、カーターのもの。最近彼の特集がバービカンホ-ルであり、BBCでも放送されたので馴染です。曲自体は彼の管弦楽曲と同様、意外と古風です。2楽章構成ですが第1楽章は強烈な和音で始まり、ちょっとリストを思わせる響きです。第2楽章は少しジャズ的な要素も感じられますが基本的には古典の枠をあまりは乱すことなく、いろいろな楽想が行き交う感じです。速めのテンポでダイナミックかつ軽快に奏でられる彼女の演奏はここでも納得のいくもの。なかなかのピアニストと思います。

今日の同じプログラムで彼女は5月25日にBath International Music Festivalに出演し、それはBBC Radio3によってライヴで放送されます(午後1時から)。
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by dognorah | 2006-04-23 07:57 | コンサート
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