ロンドン交響楽団演奏会

4月19日、バービカンホール。
指揮:Bernard Haitink
ピアノ:Paul Lewis(Murray Perahiaの代役)

プログラム
ベートーヴェン:レオノーレ序曲第3番
ベートーヴェン:交響曲第4番 変ロ長調 作品60
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番変ホ長調「皇帝」作品73

来期は一度もLSOを指揮しないハイティンクは今期のベートーヴェンサイクルを最後にLSOとお別れなのでしょうか。

最初のレオノーレ序曲も次の第4番もちょっとケチのつけようがない高水準の演奏です。ベートーヴェンはこういう風に演奏するんだという見本みたいなもの。がっちりして堂々としています。変にテンポをいじったりしない全く正統的とも思える格調の高さ。

最後が皇帝協奏曲ですが、実はマレー・ペライアを聴きたくて切符を買ったのでした。病気でキャンセルというのはよくあること、嘆いても仕方がない。c0057725_7345019.jpgポール・ルイスという人、私は聞いたことがないピアニストであすが、イギリス人ピアニストでは人気があって世界の英語圏で主に活躍しているという。年齢は30代半ばに見えます。マイナーなコンクールで2位入賞程度の実績で結構もてはやされてCDも何枚か出していて、最近ではベートーヴェンのピアノソナタサイクルを引っさげて演奏旅行をして評判がよかったらしい。経歴を見てもGuildhall School of Music and Dramaに在籍したらしいけれど詳しくは発表されていません。

ともかく新しい発見があるかもしれないと期待して聴きました。とても繊細できれいな音を出す人です。音楽性は豊かと思います。しかしダイナミックな演奏をするピアニストではなく、フォルティッシモは弱いし、無理すると音も割れる感じで第1楽章半ばの盛り上がるところではちょっと興醒めです。カデンツァはとてもすばらしかった。これを聴くとピアノソナタのいくつかではかなりいい演奏が出来るだろうと思いました。第2楽章は彼にあっています。美しい演奏でした。音の透明感はなかなかのものです。第3楽章の躍動感も立派で最後はきちんと締めくくりました。でも私のこの曲に対するイメージは別のもの。
ハイティンクの指揮は前の2曲と同様、構成がしっかりした立派な演奏で、ピアノの弱さをカバーしていましたが、これはやはりペライアとの組み合わせで聴きたかった。
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by dognorah | 2006-04-21 07:36 | コンサート
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