ヴァイオリンリサイタル(4月19日)

セント・ジェームズ教会にて。

Violin: Ruth Palmer
Piano: Alexei Grynyuk

曲目
ショスタコーヴィッチ:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ 作品134
 Andante
 Allegretto
 Largo-andante-largo

c0057725_2045186.jpgルース・パーマーは20代半ばぐらいでしょうか、国内の割と有名なコンクールで優勝して以来RCMのPostgraduateの身分でありながら既に欧米で活躍し、CDも出して活発に演奏している人です。180cmぐらいの身長があると思いますが、ファッションモデルのようにすらっとしたスタイルであまり大柄という印象はありません。そのスタイルのよさでスポンサーが付いているのか、ユニークなデザインのドレス姿の写真が結構ネットで見つかります。

c0057725_2046573.jpgアレクシー・グリーンユクは1977年ウクライナ生れ。ホロヴィッツコンクールなどで好成績を収め、既に欧米や日本にまで演奏旅行に行っています。

この作品は1968年ダヴィッド・オイストラッフの60歳の誕生日のために作曲され、当然彼によって初演されました。チャイコフスキーコンクールの課題曲にもなっているようです。

演奏はとても力強いもので、隣の工事現場から絶え間なく響くカーンカーンという鉄骨をたたく騒音にもめげず集中して弾き切ります。不協和音満載のちょっと難解とも思われる曲ですが、こちらも集中して聴いているとユニークな楽想と音が楽しくなってきます。第2楽章はさらに激しく不協和音がかき鳴らされ、ここまでくると聴いている方もとても元気になります。「もっと、もっと激しく!」
「こんな騒音いっぱいの劣悪環境では仕事が出来ない」と工事関係者が仕事をほっぽりだしたのか第2楽章が終わった時点では外は静かになっていました。
第3楽章になって瞑想的でやや静かな調子になりますが、変化に富んで飽きさせない豊かな楽想が大活躍のピアノと共にとても好ましい。後半は再び不協和音の嵐となりますが、やがて下降線をたどり最後は静かに終了です。
聴き応えがありました。
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by dognorah | 2006-04-20 20:51 | コンサート
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