ロイヤルバレー公演(3月25日)

今日は3種類の演目を上演するMixed Billです。
(1) Polyphonia
Music: György Ligeti
Choreography: Christopher Wheeldon
Design: Holly Hynes
Lighting: Mark Stanley
Ballet Master: Christopher Saunders
Piano: Henry Roche

Dancers
Leanne Benjamin
Alina Cojocaru
Deirdre Chapman
Lauren Cuthbertson
Martin Harvey
Federico Bonelli
Valeri Hristov
Edward Watson

c0057725_6165233.jpgこれはNYシティバレーの作品で、ピアノ伴奏だけで踊る30分程度のバレー。全員地味なブルー系のタイツ姿で、照明もかなり暗め。全部で10部に分かれていて、二人で踊るものから全員で踊るものまでいろいろヴァリエーションがありますが、基本的に体操または曲芸のようなアクションにバレー味をつけた感じで、2002年にオリヴィエ賞を取ったそうですがあまり楽しいものではないと思いました。コジョカルの姿だけ目で追っていました。写真はコジョカルとボネリです。

(2) Castle Nowhere
Music: Arvo Pärt
Choreography: Matjash Mrozewski
Set Designs: Yannik Larivée
Costume Designs: Caroline O’Brien
Lighting: John B. Read
Conductor: Barry Wordsworth
Orchestra: The Orchestra of the Royal Opera House

Dancers
Zenaida Yonowsky
Edward Watson
Belinda Hatley
Lauren Cuthbertson
Isabel McMeekan
Gary Avis
Brian Maloney
Joshua Tuifua

初日なので今夜が公式の世界初演です。
音楽はエストニア生れの作曲家アルヴォ・ペルト(1935-)のものですが何年の作曲かはわかりません(Webで調べたのですが)。彼はソ連の圧制を逃れてヴィーン経由でベルリンに移住、現在もそこにいるようです。この音楽は現代的な響きながらもとても美しい曲です。

振り付けはカナダのマティアシュ・ムロゼフスキという30歳の若手です。かつてはダンサーだったのですが5年前に振付師に転向しました。2004年にROHの2軍的ステージであるLinburyで上演するための小品を発表し好評を博したことから、今回メインステージ用の作品をROHより委嘱されたもの。

c0057725_617304.jpgステージはヤノフスキーとワトソンをフィーチャーしながらも他の3組も入り乱れて踊ります。筋は不明ながら何らかのストーリーはあるようです。女性は4種のおとなしい中間色を使ったロングドレス、男性は黒のフォーマルで、優雅ながらも高度なテクニックも織り交ぜたダンスですばらしい。音楽とのマッチングも非常に調和の取れたもので、20分という比較的短い作品ながら強い感銘を与えてくれました。非常に才能豊かな振付師と思います。舞台挨拶に出てきた姿は、バレーをやっていたとは思えない小太りの若者でした。今後のために名前を覚えておきましょう。写真はヤノフスキーとワトソン。

(3) Requiem
Music: Gabriel Fauré
Choreography: Kenneth MacMillan
Staging: Monica Parker
Designs: Yolanda Sonnabend in association with Peter Farley
Lighting: John B. Read
Ballet Master: Christopher Saunders

Soprano: Catherine Bott
Baritone: Mark Stone
Chorus: The Royal Opera Chorus
Conductor: Barry Wordsworth
Orchestra: The Orchestra of the Royal Opera House

Dancers
Darcy Bussell
Leanne Benjamin
Carlos Acosta
Rupert Pennefather
Sarah Lamb
Laura Morera
Lauren Cuthbertson
Yohei Sasaki
Ricardo Cervera
Valeri Hristov
Viacheslav Samodurov
Deirdre Chapman
Belinda Hatley
Isabel McMeekan
Gillian Revie
Gary Avis
and Artists of The Royal Ballet

このバレーはマクミランが、友人でシュトゥットゥガルト・バレーのディレクターであったJohn Crankoの1973年死去を悼んで制作したもので、ロイヤルバレーで1976年に初演されたものです。今回は33回目の公演で、私は初めて見ましたが甚く感動しました。
音楽はよく知られたフォーレのレクイエムですが、振り付けの美しさ、またそれにマッチしたシンプルなステージと照明は本当にすばらしい。衣装は流線型の模様の入ったタイツが主ですがベンジャミンはタイツが白で白の長いスカートを着け、アコスタは腰巻だけの裸です。ダンスはヴァリエーションに富み、マクミランらしい難度の高いデュエットなどもいっぱいでとても見ごたえがあります。
バッセル、ベンジャミン、アコスタは多数の中でもすばらしい踊りが目立ちます(注目しているからかもしれません)。一人代役で出たSoloist格のペニーファーザーがややリフト等がおぼつかなく、相手役のベンジャミンがひやひやする場面がありましたが大きな失敗はなかったです。
とにかくこれは完成度が高く、もう一度見たいバレーの一つです。
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写真左は、ベンジャミンを支える4人の男性とバッセル、右は、ベンジャミンを肩でリフトするペニーファーザーとアコスタです。

以上の写真はすべてJohn Rossというプロの撮ったものをネットから借用してきました。彼は昨日の午前中に行われたリハーサルで撮ったと思いますが、アップが早いのにびっくりです。
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by dognorah | 2006-03-27 06:28 | バレー
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