バッハ「フーガの技法」(3月12日)

Purcell Roomでのコンサート。
演奏:The Feinstein Ensemble
 第1ヴァイオリン:Catherine Martin
 第2ヴァイオリン:Clare Salaman
 ヴィオラ:Jane Rogers
 ヴィオラ・ダ・ガンバ:Asako Morikawa
 ハープシコード:Nicholas Parle

14曲のフーガと4曲のカノンをSimple Fugue(4曲), Counterfugue(4曲), Double and Triple Fugue(5曲+5曲)と小分けにして演奏。各グループの最初にこのアンサンブルの創始者Martin Feinstein氏が各テーマを奏者に少し演奏させながら解説するので、曲がどういう構成になっているかが事前にわかります。こういう鑑賞の仕方もたまにはいいでしょう。一気に聴いてバッハの世界に浸りたいときはCDの方がよろしい。しかも本日は冬の英国にしては湿度が非常に少なく(約50%)、聴衆の影響を受けて湿度に敏感な古楽器はしょっちゅう調律が必要で、しばしば音楽の流れが止まりましたし。

演奏者は古楽器も現代の楽器も弾ける人たちだそうですが、どちらかというと古楽器をメインにしている感じです。ヴィオラ・ダ・ガンバの森川麻子さんは高松出身、最初はヴァイオリンを習っていましたが13歳のころからこの楽器を弾いてきたそうです。1988年にオランダに留学し、その後さらにドイツに移り、現在はロンドン在住。
この楽器を間近で見るのは初めてですが、7本も弦があって調律は特に大変そう。チェロと違って弓を親指が根元の方に向くように持つのも初めて知りました。

最後のフーガは未完ですが、3つ目の主題はBACHという自分のスペルが表す音を使っています。ここでドイツ語と英語の標記の違いの解説があって、ドイツのBという音はイギリスではB♭であり、HはBのことです。ドイツ標記で学んできた日本人の音楽家は英語での会話で苦労するという話をゴロウ日記で読んでいたのですぐに理解できましたがややこしい話です。

この音楽、バッハの技術的お遊びがメインであまり心温まるものでもないからというわけではないですが、零度近くまで冷え込んだ今夜の帰りはとても寒かった(^^;
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by dognorah | 2006-03-13 10:44 | コンサート
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