マーラーの交響曲第7番(3月10日)

バービカンホールでの公演です。
指揮:Riccardo Chailly
管弦楽:Gewandhaus Orchestra Leipzig

CDではよく聴くシャイーの実演は初めての経験です。現在の彼はライプチッヒでオペラもこのオーケストラも音楽監督として君臨しているんですね。
ゲヴァントハウス管弦楽団をロンドンで聴くのは十数年ぶりです。昔日本でフランツ・コンヴィチュニー指揮のものを聴いたことがありますが、90年代のオーケストラの音は既に近代化されていて昔の面影は微塵もありませんでした。今回のオケのメンバーを見ると、東洋系も含めて黒髪の持ち主が目立ち、インターナショナル化がさらに進んでいることを示しています。

c0057725_222334.jpgシャイーはしかしいい指揮者ですねぇ。とても納得の出来る名演だったと思います。オケはアンサンブルはいいし、木管も金管もしっかりしています。シャイーの指揮は管と弦のバランスが絶妙で特段に気を衒った演奏でもないのに聴くものをぐっと惹きつけるし、特に大音量を出すわけじゃないのにスケール感はたっぷり出ているし、緻密で流麗な音の流れがなんとも心地よく、あっという間に長大な曲が終わってしまった感じです。第5楽章の盛り上げ方も不自然ではなく、必然的にピークになって終わったという演奏でした。昨年11月に聴いたサローネン指揮のフィルハーモニア管よりも確実に充実した演奏です。こうしていい演奏を聴いてみると、曲自体の出来は5番よりもずっといいという気がしました。写真は本日のシャイーです。

マーラーの曲はしかし視覚的にはとても面白いので、聴くときは平土間よりも2階席、3階席のほうがはるかに楽しめますね。特に一番後ろの打楽器群が豊富で飽きない。各パートの人数も多いけれど、忙しい人と暇な人が極端という感じです。ホルンチューバは第1楽章でちょっと吹いてあとは出番なし。マンドリンとギターは第4楽章しか出番がない。弦楽器が鳴っているときのギターというのは全く目立たなくてかわいそう。なくてもいいじゃないかという気がします。ところがマンドリンは弦のユニゾンのときでもちゃんと聞き取れます。音質が相当違うのか意外によく通る音です。
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by dognorah | 2006-03-11 22:10 | コンサート
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