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Annie Yim ピアノリサイタル(2月4日)

ハイドパークチャペルにて。

彼女は香港で生れてカナダで育った人。ヴァンクーヴァーにあるUniversity of British Columbiaでピアノを学び、卒業後はロンドンに来てGuildhall School of Music and Dramaで修士課程を修了し、ピアノ独奏者および室内楽メンバーとして活躍中。2004年と2005年にフランスのInternational Academy of Maurice Ravelに招待されてフランス音楽の研鑽を積んだ。カナダではいくつかのコンクール優勝歴はあるけれど欧州でのキャリアはこれからの人です。

プログラム
ベートーベン: ピアノソナタ 作品14-2 ト長調
フランク: Prelude, Chorale and Fugue
ラヴェル: 「クープランの墓」より、プレリュード、メヌエット、トッカータ

ベートーベンは優等生的演奏で、特にインスピレーションは感じられないが確かなテクニックに基づいた構成。
これに対して近年のフランスでの研鑽が効いているのでしょう、フランクとラヴェルはもっと自由に泳いでいるさまが感じられ、生き生きした音楽になっている。今後はフランス音楽にもっと傾倒していくのではと思わせる演奏である。
by dognorah | 2006-02-05 22:02 | コンサート | Comments(0)
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