ヴァイオリンとピアノのリサイタル(1月20日)

ヴァイオリン:Leonard Schreiber
ピアノ:Siu Chui Li

曲目
モーツァルト:ピアノとヴァイオリンのためのソナタ K301
ドビュッシー:ヴァイオリンソナタ ニ短調
ショスタコーヴィッチ:4つのピアノ前奏曲(アレンジしたもの)
サラサーテ:チゴイネルヴァイゼン

St James Church (Piccadilly)におけるランチタイムコンサートです。
c0057725_2052447.jpgヴァイオリンのシュライバーはベルギー生れの22歳、8歳のときにブリュッセルで開催されたベリオコンクールで決勝に残り、11歳のときにはオランダのマーストリヒトで開催された国際ヴァイオリンコンクールで優勝したという天才少年です。その後15歳でイギリスに来てPurcell SchoolおよびRoyal College of Musicで教育を受けて、現在はRCMでPostgraduateに在籍しながら欧州中でコンサートを開いています。

ピアノのSiu Chui Liは恐らく韓国系の人でしょう。7歳よりピアノを習い始め、その後時を経ずしてRoyal College of Musicのジュニア部で学びます。そのあと彼女はGuildhall School of Music and Dramaに進み、さらにその後再びRCMに戻って腕を磨くという経歴です。シュライバー同様主に欧州でソロ、室内楽、伴奏の分野で幅広く活躍しています。スマートな体型の現代的美人です。

ヴァイオリンは特によく伸びる高音部が繊細で美しく並々ならぬ実力を感じさせます。時折中低音部が汚れるのが気になりますが。
モーツァルトではにこやかな表情で演奏し、ドビュッシーではしかめつらしい顔をするという具合に曲に対する姿勢がそのまま顔に現れる人で見ていて興味深いものがあります。そのドビュッシー、演奏レヴェルとしてはかなりのものです。細やかな表現といいメランコリックな雰囲気といいまさにドビュッシーを感じさせてくれる演奏でした。ピアノも確かなテクニックでいいバランスです。特にピチカートと合わせるところなど苦もなく速いテンポで完璧な決め方です。
サラサーテは堂に入ったもので自由闊達にテクニックを披露してくれました。ピアノとのアンサンブルもすばらしくお互いに見なくても阿吽の呼吸で力いっぱい弾き切るという感じで、若い二人の伸び伸びとしたアンサンブルの妙を見せてくれました。今後の活躍が楽しみです。
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by dognorah | 2006-01-22 20:07 | コンサート
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