高貴な白ワイン、コンドリュ(Condrieu)

主にフランスのローヌ地方で生産されている白ブドウ品種にヴィオニエ(Viognier)がある。シャルドネやソーヴィニョン・ブランといったポピュラーな品種に比べて圧倒的に生産量が少ないので、市場に出回っているワインは少ない。上記のポピュラーな2品種にはない独特の香りが好きであるが、それをきちんと伝える製品はなかなか少ない。特にフランス以外の国々で生産されたものは印象が薄い。

その世界的に少ない生産量の中でローヌ河沿いの国道86号線をリヨンから100kmぐらい南下したところにあるコンドリュ村で作られて独自のアペラシオンを形成しているAOC Condrieuはとてもすばらしいワインである。
ローヌ地方では最大手のワイン製造会社であるギガル(Guigal)もこのワインを手がけており、一般向けと高級品の2種類を市場に出しているが過去の私の印象はとてもいい。何本か買った高級品の瓶でたった一度だけであるが、むせ返るような花と各種果実の香りに圧倒されたことがある。しかし、残念ながらこのワインは日本では量販店でもよく見るもののイギリスではほとんど見ない。

c0057725_0272643.jpg今回紹介するのは左の写真に示すように、Domaine du Monteilletという会社の製品で、珍しく通販会社が売るというので即買った。
この手のワインは若飲みを念頭に作られているので、2003年のワインはもう飲み頃である。半年前に購入したときは2週間ほどワイン庫に寝かせてから飲んだがそれほど印象はよくなかった。もちろんヴィオニエの特徴はちゃんと出ているが、コンドリュとしての格の高さが弱いと感じた。その後時々思い出したように1本また1本と開けてきたが、それほど最初の印象は変わらないもののやや向上したかという感じはしていた。

ところが昨日久しぶりに開けてみたら、かなりおいしくなっている。何よりも桃とリンゴのほのかな香りをミックスしたような魅力的な香りが好もしい。口に含むといつもの通りの酸よりも果実味が圧倒する味わいでかすかな苦味がアクセントになっている。後数本残っているので、これは楽しみだ。

ヴィオニエに関する自慢話をひとつ。7-8年前の話だが、六本木のレストランにワイン好きが100名ほど集まって忘年会をやったときのこと。幹事が赤と白の2本のワインを用意し、ブラインドで参加者に飲ませて、ブドウの品種、生産地域、生産年を当てさせるゲームをやった。正解は、赤がブルゴーニュのピノ・ノワール、白がローヌのヴィオニエだった。私は生産年を除く4項目を正解し、なんと優勝してしまった。ピノ・ノワールを当てた人はかなり居たけれどヴィオニエを当てたのは私一人だったらしい。正解を聞くとあちこちで「ああ、そういわれればそうだ」という声が上がったけれど、幹事さんたちもマイナーな品種を出してちょっと楽しんだということだろう。
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by dognorah | 2005-12-27 00:43 | ワイン
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