「セヴィリアの理髪師」公演(12月21日)

ロイヤルオペラの新演出、12月19日がプレミエだったのですが私は来月に予定されている最終公演の切符を買っています。ところが、プレミエを見た人のレヴューを読み、待ち遠しくて居ても立ってもいられなくなり、本日行ってしまいました。

キャスト:
Gioachino Rossini: Il Barbiere di Siviglia
Conductor: Mark Elder
Directors: Moshe Leiser & Patrice Caurier

Figaro: George Petean(下の写真の左端)
Rosina: Joyce DiDonato(下の写真の左から2番目)
Count Almaviva: Toby Spence(下の写真の左から3番目)
Dr Bartolo: Bruno Praticò(下の写真の左から4番目)
Don Basilio: Raymond Aceto(下の写真の右端)
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この舞台監督は、私が過去に見たロッシーニのオペラである「シンデレラ」「イタリアのトルコ人」も手がけた人で、大体において舞台装置は緊縮予算系で統一されています。
今日の舞台も、簡素なもので、舞台いっぱいの大きな箱が奥の壁の上下や、窓とドアの工夫でバルトロの家の外側になったり、室内になったりします。

上に挙げた歌手はほとんど私は初めて聴く人たちですが、歌も演技も総じてとてもよく、演出の面白さもあってすごく楽しめました。
ロジーナを演じたディドナートはアメリカ人のようですがスタイルのよい美人で、気持ちのいい声を聞かせてくれます。第1幕第2場の有名なアリア「Una voce poco fa」では前半ちょっと声のかすれる部分があり完璧ではなかったものの歌唱そのものはよい出来で、全幕を通じて最大の拍手と歓声でした。この後は最後まで声の調子も快調。こういう魅力的な人が出演しているとは知らなかったので、思わぬ拾い物という感じです。

フィガロのペテアンはルーマニア出身のバスバリトンですが、男性陣の中では最も感心しました。歌のうまさも声も演技もすばらしい。観客席後方から現れて近くの観客に愛想を振りまきながら舞台に上るまで余裕たっぷりの歌と演技は、このコメディにぴったし。注目したい人です。その他の低音部はバルトロもバジリオもしっかりとした演技と歌唱でこの公演をしっかりと支えていました。

アルマヴィーヴァ伯爵のスペンスは声も歌もいいのですが、女の子を追いかける若い伯爵としても、もう少し歌い方に貫禄がほしい感じです。他のシリアスなオペラでどういう演技になるか見てみたいものです。

指揮のマーク・エルダーは過度に劇的になったり軽すぎたりもせず、中庸の程よいしっかりした音楽を作ってくれます。今回の席はオケピットの横なので、彼が目と表情で細かいニュアンスを伝えている様がよく見えて舞台と交互に見ると興味深いものでした。
写真は終演後の拍手に応える主な出演者です。
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今日はブログ上でお互いに行き来している「ロンドンの椿姫」さんと「Sarudanapalus」さんも一緒で、1回しかないインターヴァルはあっという間に時間が過ぎ、マチネーで時間的余裕もあったので終演後も感想合戦で、それも楽しいことでした。
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by dognorah | 2005-12-22 10:11 | オペラ
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