マーラー交響曲第7番演奏会(11月21日)

エサ- ペッカ・サローネン(Esa-Pekka Salonen)指揮
フィルハーモニア管弦楽団(Philharmonia Orchestra)
於:クイーン・エリザベスホール(Queen Elizabeth Hall)

創立60周年記念行事の一つとして、フィルハーモニア管弦楽団とサローネンは今月はじめよりUK各地と欧州の演奏旅行を行い、20日間で17回の公演を行ったそうですが、本日が最後の演奏会で、本拠地に戻って打ち上げです。当然この曲も今回のツアーのレパートリーになっていたものでしょう。一部の隙も無い感じの統制された指揮でほぼ完全に表現したいことをし尽くしたのではないでしょうか。オケの方も、この3週間何度も演奏した曲ですから指揮者の要求に目いっぱい応えたはずです。第1楽章最初の金管がちょっと不安定だったけれど、すぐに立ち直りましたし。

c0057725_22255192.jpgサローネンという指揮者はこの夏のPROMSではヘルシキフィルを率いて参加していました。そのときはTVで見ただけですが、指揮棒を持たず、両手を目いっぱい振り回してものすごくエネルギッシュな指揮をしていたのが印象的でしたが、今回もスタイルは全く変わらず、激しく動き回っていました(写真では指揮棒を持った姿が多くありますので、曲によって変えるのでしょうか)。第1楽章を終えた段階で、ハンカチで汗びっしょりの顔を拭いていました。楽団員は誰一人汗をかいた風でもないんですが。
この人は1958年生まれですから今年47歳、働き盛りです。作曲家としてもかなり名前の売れた人で、指揮者としてはロスフィルをはじめとして各地のオケとコミットして大忙しの身ですね。すごく有能な方だと思います。指揮ぶりは意志の強さを感じさせてとても好感が持てます。

演奏の方は、第4楽章までは比較的淡々と進み、第5楽章後半でテンポもスケールも爆発して、そのピークで劇的に終わります。第4楽章はとても美しい。全体としてすごい熱演でした。でも、正直言ってどことなく面白くない。感動はしましたが浅いのです。あまりにも優等生的だからでしょうか。実は、曲自体、9曲のうちではあまり好きな方ではないのですが。これからもっと聴いてみたいと思います。

今年はずいぶんマーラーを聴きましたが、来月聴く9番が最後です。来年も多くの演奏会を期待したいものです。
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by dognorah | 2005-11-23 22:27 | コンサート
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