細川俊夫氏の作品演奏会(Puecell Roomにて11月21日)

c0057725_2122020.jpg現在大活躍の作曲家細川俊夫氏(写真)の音楽を紹介するイヴェントに参加しました。彼は1955年広島生まれで、主にドイツと日本で活動してきた人なので、UKでは馴染が薄く、今回紹介された音楽もすべてUK初演となっています。
このイヴェントは毎月フィルハーモニア管弦楽団によって演奏される「Music of Today」という現代作曲家を紹介するシリーズで、自身も作曲家であるJulian Andersonの指導下で運営されているものです。
曲の演奏に先立っていつものごとくAndersonが細川にインタヴューします。そこで彼は、ドイツでHuberに師事して作曲を学んでいるときに、彼からもっと日本の伝統音楽を吸収しておくべきだと言われ、いったん日本に帰って多くの日本の音楽を勉強したという意味のことをしゃべっていました。

本日の演奏曲目
Singing Garden(UK初演)
Interim(UK初演)
Drawing(UK初演)

彼は舞台上のインタヴューで、線を描いてそれに沿って音楽をつけていくような作曲手法についての解説を述べていましたが、この最初の曲などまさにその通りかな、という印象を持ちました。まず弦による非常に細い音が奏でられ、他の楽器が次第に加わるも連続したメロディーになることはありません。すべての曲で、なんとなく雅楽のような日本の伝統音楽的インスピレーションが湧く音楽です。各楽器のタイミングが微妙で、奏者はかなり神経を使いそうですが、そうやって奏でられる音楽は内に秘めた静かなエネルギーを感じることが出来ます。独特な音楽空間です。日本の伝統音楽が見え隠れしながらもオリジナリティのある音と楽想が欧州で幅広く受け入れられている原因でしょうか。会場では2曲目が終わった後、さっさと帰ってしまう客が結構いましたが。最後のDrawingが最も西洋音楽っぽい響きだったので彼らはミスったんじゃないかなぁ、とちょっと残念でした。
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by dognorah | 2005-11-22 21:05 | コンサート
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