マリア・カラスが舞台でつけた宝飾類

c0057725_9395414.jpg
今、コヴェントガーデンのロイヤルオペラハウスでマリア・カラスが舞台で身につけたアクセサリーの展示をしているのは最近オペラハウスの公演を見に行っている人はすべて知っていることでしょう.一見きらびやかに見えるこういう宝飾類ももちろんオペラ舞台用にクリスタルガラスを加工して本物らしく見せたものですが、ミラノでそれを一手に引き受けて作っていたのが、今は光学製品や宝石で有名なSwarovskiの傘下にあるMarangoniというこれまた有名な宝石デザインおよび加工専門店です。カラスは1947年のイタリアデビュー(ヴェロナでのジョコンダ)で使って以来いたくこの店を気に入っていたのでスカラ座に対して自分用のアクセサリーはすべてここで作らせるようにと注文をつけていたそうです。本番直前にマランゴーニから今度の舞台用のアクセサリーが完成したという連絡を受けると、いそいそと店に出かけ、あのマリア・カラスが「羊のようにおとなしく」試着させてもらっていたと説明にあって笑ってしまいました。彼女は毎回、よほど新しいデザインを楽しみにしていたのでしょう。
c0057725_9405534.jpgその中のいくつかを写真に示します。本物の宝石に比べて光の反射の具合が違いますが、デザインはなかなかよく出来ています。オペラハウスのあちこちの空きスペースに少しずつ展示してあるのですべてを見るのはなかなか大変ですが、写真や解説もあってなかなか面白いです。1965年にカラスが最後のコヴェントガーデン公演をした「トスカ」で着ていたドレスなど宝飾類以外のものも展示されています。

ずっと見ていて気づいたのですが、彼女はイタリアオペラだけでなくワーグナーも歌っていたのですね。イゾルデとかクンドリとかブリュンヒルデなど。で、どれだけそういう役を歌ったのか調べてみました。
 イゾルデ: 12回
 ブリュンヒルデ: 6回
 クンドリ: 4回
ちなみに、彼女の当たり役ノルマは84回、ヴィオレッタは58回、トスカは55回、ルチアは43回なのでマイナーな出演回数だったわけですが、でもワーグナーに出演したというのはドラマティコの彼女にしたら不思議でもないでしょうが、イタリアオペラしか念頭に無かった私にとっては驚きです。イタリアの作曲家以外で彼女が舞台で歌ったのはこの他にはベートーベン(フィデリオ、10回)、モーツァルト(後宮からの誘拐、4回)、ハイドン(オルフェオとエウリディーチェ、2回)、グリュック(タウリスのイフィゲニア、アルセステ共に4回)のドイツ作曲家のオペラとギリシャのカロミリス(Ho Protomastoras、2回)だけです。レコードで「カルメン」などがありますがスタジオ録音です。

レコードは出ていないようですが、彼女のイゾルデってちょっと興味があります。
[PR]
by dognorah | 2005-11-19 09:43 | オペラ
<< バスバリトンリサイタル(11月... Eularie Charlan... >>