アマチュア歌劇団による「蝶々夫人」公演(11月5日)

友人が所属しているアマチュア歌劇団Hampstead Garden Operaは、1990年に結成され、年2回のペースでメジャーなオペラを英語で公演しています。公演場所はハムプステッドヒースの北東に位置するHighgate Villageにあるパブ付属の小劇場Upstairs at the Gatehouseです。
5x10m程度のスペースに4列のL字型の観客席が約120程度設置してあり、残りスペースの4分の1をオーケストラ(各パート1名で約15人編成)が占めるので舞台スペースはとても狭い。でもそれを工夫を凝らして使い、違和感なく2幕物仕立ての蝶々夫人が演じられていました。衣装も大部分は和服が調達されていましたが、一部不足分は中国風になっていたのはやむをえないことでしょう。なにしろカットなしのフルキャストですから。
全部で8回の公演で、主要な役はすべてダブルキャストになっています。友人のお勧めで、特にすばらしいソプラノが蝶々夫人をやるという日にstmargaretさんと一緒に行きました。

その蝶々夫人が友人の言葉どおりほんとにすばらしく、全編にわたって彼女が歌っている間はうっとりです。Helen Julie Johnsonという40歳ぐらいの方で、小学校の先生をしているそうですが、その実力からすると恐らくかつてはプロ歌手を目指したでありましょう。運に恵まれず、今はこういう形で歌うチャンスを得ているだけですが、イギリスには沢山こういう方がいると思います。私が普段聴き歩いている若手のコンサートでも大勢の才能ある音楽家を見ているわけですが、世の中にちゃんと出られる人はその中の限られた人達であって、多くの人は夢破れてこのソプラノさんのように埋もれてしまうのでしょう。

オペラ公演そのものも、アマチュアと侮ることなかれ!という言葉を地でいく立派なもので、舞台監督や音楽監督をはじめとする関係者の努力には感心しました。オケは小編成とはいえ同じ平面での演奏なので、もう少し音量を落としてほしいなとは思いましたが、後半には外で鳴る花火の音と共に慣れてしまいました。
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by dognorah | 2005-11-07 02:41 | オペラ
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