クラリネット3重奏演奏会 -10月25日

今日のロイヤルオペラハウスのランチタイムコンサートは、Aquilon TrioというRoyal College of Music(RCM)の人たちで結成されたトリオの演奏です。当日は朝から雨模様で、ちょっと外出を躊躇したのですが、改めて出演者をチェックするとメンバーの一人に日本人の名前が。これは応援しに行かねばと出かけたのですが、行って大正解でした。すばらしい演奏で、感動しました。

Aquilon Trio
 クラリネット:Massimo Di Trolio
 ヴァイオリン:Eulalie Charland
 ピアノ:Maiko Mori

3人ともRCMの学部は卒業して修士コースでさらに腕を磨いています。トリオは2002年に結成。

今日のプログラム
ハチャトリアン:Trio for clarinet, violin and piano
メノッティ:Trio for clarinet, violin and piano
バルトーク:Contrasts for violin, clarinet and piano

すべての曲において、各プレーヤーの出す音とアンサンブルはすばらしい。特にヴァイオリンのEulalie Charlandは相当な技量の持ち主で、体も腕も細いのに驚くほどの力強い音で全体を引っ張っている。クラリネットのフォルテにもまったく引けをとらない芯のある確信に満ちた音である。バルトークの最終楽章など彼女に引っ張られてクラリネットもピアノも力強く合わせ、3者のせめぎ合いではらはらどきどきといった状況が作られるが、その緊張感がたまらない。それに、知的な美しさを備えた彼女の演奏中の横顔を見ていると心にぐっと来るものがある。経歴にはどこの生まれとも何も書いていないが、しゃべる英語の感じからするとフランス人だろうか。だとすれば、名前の発音は、ユーラリー・シャルラン?
来月は別のピアニストと共にピカデリーの教会でフランクのソナタを演奏するようなので、ぜひ行って実力を見極めたいと思っています。

このバルトークの曲はアメリカの誰かに委嘱されて作曲され、初演はかの名ヴァイオリニスト、ヨーゼフ・シゲティを含む人たちでなされたとか。調律の異なるヴァイオリンとクラリネットを2種類ずつ用意して演奏するという厄介な指定で、しかも各楽器ともすごいテクニックが要求される感じがするが彼らは難なく弾きこなす。聴き応えのある曲である。

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by dognorah | 2005-10-26 00:14 | コンサート
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