深町純さんの即興ピアノ演奏と榎本明子さんのオペラアリアジョイントコンサート

10月16日(日)の夜、ソーホージャパンというレストランで標記のコンサートが開催され、とても楽しい夜となりました。聴衆は40名ぐらいで90%は日本人でした。

深町純さんは1946年生まれで3歳からピアノを弾き、東京芸大で作曲を学んだ方です。c0057725_418867.jpg現在は、作曲・ピアノとシンセサイザーの演奏を主な音楽活動としています。私は名前を聞くのも初めてでしたが、かなり有名な人らしく、昨年同じ場所でコンサートを開いたときはフジTVがビデオ収録して日本で放送したそうです。

ピアノ演奏は即興演奏が主とのことで、登場するやいなやまず演奏。太目の芯がしっかりある音で心地よいリズムとメロディ、すぐに独自の世界に引き込まれました。2日前にロンドンに到着したそうですが、まずはロンドンから受けた印象を元に即興演奏です。演奏時間は20-30分。うーん、すごい!ガシっと聴衆の心を掴んだ感じです。深町さんの解説によると、昔は日本にも独自の文化が発展しそれが西欧にも伝えられてきたけれど、最近は西欧から受け入れるばかりでほとんど日本から発信するものがない。音楽も然り。でも、日本人は洋服を着てパンを食べるという西欧の生活を取り入れながらも何か独自の日本人らしい工夫を加えてちょっと違うものにしているでしょう。自分も音楽にそういう日本人らしい味付けをして何とかオリジナリティを出して行きたい、という感じです。

この後聴衆からメロディを貰ってそれをベースに即興演奏をするなどの技も見せてくれました。1時間半ぐらい続いて第1部は終わり。拍手大喝采でしたが、本人から「いくら拍手してもアンコールはやりませんから」というコメントで笑わせてくれます。

c0057725_4104074.jpg第2部は、榎本明子さんのメゾソプラノにバトンタッチです。彼女については、以前にも記事にしました。いつものアナベラさんというイギリス人ピアニストの伴奏でオペラのアリアを数曲歌いました。パーセル、チレア・・・プッチーニと続き、最後はいつも通りカルメンで締めくくり。今日は前回より声に張りがあり迫力もあって彼女の調子はよかったようです。
そして最後に、深町さんと榎本さんのジョイント演奏です。曲はポーギーとベスからの2重唱で、ポーギーの部分を深町さんのピアノが受け持つというユニークなもの。リハーサルは2回やったということですが、二人の演奏はすごく乗っていて、相乗効果があったように思います。すごく印象的なパフォーマンスでした。

今回はもともと榎本さんのリサイタルだけが予定されていたのが、深町さんがロンドンに来られるということで急遽ジョイントになったようです。このレストランの常連客に俳優の井川東吾さん(英国在住)がいらっしゃるのですが、井川さんと深町さんが高校時代からの友人ということで昨年の第1回演奏会が実現したという話でした。通常の営業を休業にしてまでこのすばらしいユニークなコンサートを開催できるようにしてくれたレストラン当主のT氏に感謝したいと思います。
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by dognorah | 2005-10-18 04:19 | コンサート
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