チェロリサイタル -10月3日

ROHのランチタイムリサイタルです。

チェロ: Thomas Carroll
ピアノ: Anthony Hewitt

プログラム
・ドビュッシー: チェロソナタ
 (6楽章のうち、Prologue、Serenade、Finaleの3楽章のみ)
・リゲティ: ソロチェロのためのソナタ
・ ブラームス: チェロソナタ第1番 ホ短調 作品38

c0057725_23425482.jpg今日の演奏者は共に20台半ばと思われる人です。
チェロのトーマス・キャロルはウエールズ生まれで、有名なヴァイオリニストのメニューヒンが設立したYehudi Menuhin Schoolで学び、オーストリアではHeinrich Schiffに師事しました。既にルーヴル、ウイーン・コンツェルトハウスを含むリサイタルや協奏曲活動を欧米各地で精力的に行っています。

ピアノのアンソニー・ヒューイットも英国生まれで、同じくユーディ・メニューヒンの学校で学んだあと、フィラデルフィアのカーティス音楽院、ニューヨークのマネス音楽大学でも学び、各地のコンクールで入賞を果たして、現在はソロと室内楽の活動を欧米を中心に行っています。

前日に石坂団十郎を聴いて感心したばかりですが、今日のチェリストもなかなかのテクニシャンと思います。確信に満ちた演奏スタイルで、これ以上の演奏はないだろうといわんばかり(気が強そうで、ヴァイオリニストのNigel Kennedyに似た性格かと、ふと思いました)ですが、説得力は十分です。

ドビュッシーのチェロソナタは、いつごろの作品か知りませんが、彼らしい美しさがあるもののかなり現代音楽風です。リゲティのものは当然のことながら更に現代的ですが、弓をまるで鞭みたいに打ち付けて激しく音を出す場面があります。テクニックを見せるには適した曲でしょうか。かなり難曲そうです。
最後のブラームスで聴衆はやっとリラックスして音楽を聴けたわけですが、やはりブラームスはいいですね。しっかりした音のピアノとのアンサンブルもよく、美しく魅力的な艶のあるチェロの音を堪能しました。今日も定員いっぱいの客は歓声を持って彼らの労をねぎらいました。
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by dognorah | 2005-10-05 23:48 | コンサート
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