Piano Recital at ROH -9月19日

c0057725_5511570.jpgロイヤルオペラハウスのCrush Roomでのランチタイムコンサート、今日はDaniel de Borahという人(写真)のピアノ独奏です。1981年メルボルン生まれですが、ブダペストのLiszt Academy of Musicとサンクト・ペテルスブルグの国立コンセルヴァトワールでピアノを学び、2004年に卒業後奨学金を得て現在はロンドンのRoyal Academy of Musicで更なる研鑽中です。この間既にオーストラリア、欧州各地、ロシアなどでコンサートを独奏と協奏曲の両方を経験しています。2000年から2004年にかけて各種コンクールに出場していますが、2004年のシドニー国際ピアノコンクールで3位に入賞したのが最高のようです。

プログラム
メンデルスゾーン:プレリュードとフーガ ホ短調 作品35-1
ショパン:スケルツォ第4番 作品54
プロコフィエフ:ロメオとジュリエット 作品75より3曲
プロコフィエフ:ソナタ第4番 ハ短調 作品29

確かな技術に支えられた強靭なフォルテを奏でる人で、そのダイナミズムをちゃんと鑑賞するにはCrush Roomでは部屋が小さ過ぎると感じました。しかしフォルティッシモでも音は鋭くはなく、かなり丸さを感じます。

1曲目のメンデルスゾーンは、プレリュードの早いパッセージでかなりテンポを揺らせます。フーガに入ると落ち着いた雰囲気で心地よい空間を作りますが、後半のダイナミックな部分になるとまたテンポが揺らぎ、全体としてはかなり変化に富んだ曲想を提示する非凡な演奏で、なかなか面白いと思います。

2曲目のショパンはダイナミックな部分は緊張感を漂わせていい感じなのですが、弱奏部はちょっと平板で、もてあましている感が無きにしも非ず。

プロコフィエフは2曲とも非常によかった。とても曲にのめりこんでいるのがよくわかる演奏で説得力があります。恐らくロシアで身につけた得意曲なのでしょう。ロメオとジュリエットの弱奏部でも非常に美しい世界を描いてくれます。最後のソナタも格調の高い演奏でした。ただ、ちょっとフォルテの部分が濁るのが気になりました。それ以前のプロでは全く気にならなかったのですが。

久しぶりに強烈なピアノの音量を経験して、この演奏スタイルをもっと大きなホールで聴いてみたいと思いました。来年の3月にWigmore Hallでリサイタルを行うそうなので、プログラムが気に入ったら切符を買ってみようと思った次第です。
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by dognorah | 2005-09-20 05:53 | コンサート
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