Open House London(その1)

この週末、9月17,18日は毎年恒例のロンドン・オープン・ハウスのイベントがあり、周辺部を含むいわゆる大ロンドン圏の何百という施設や建物が一般に無料で見学可能となります。政府、地方行政府、宗教施設、学校、企業、個人に及ぶエントリーがあり、普段は一般の人が見ることの出来ない建物がこのときに限り開放されるのです。政府関係ではParliamentを含む各省庁の建物やロンドン市庁舎、話題の最新建築物、リノヴェーションした個人住宅など私には興味をそそるものばかりです。私は優れた建築物や美しい内装に大いに興味があり、このイベントのことを知ってから毎年見学するのをとても楽しみにしてきました。
c0057725_454521.jpg昨年はSwiss Reというスイスの会社がシティに建てた例の葉巻型のユニークなビル(30 St Mary Axe、写真右)が初公開され大人気を博し、私も大行列をものともせずに見果せましたが、すごいビルではありました。欧州では売れっ子のイギリスのデザイナーFoster & Partnersの手になるものです。それに比べると今年は新建築が少なく、やや地味な印象を受けるのですが、いずれにしても一生かかっても見切れないくらい多くのエントリーがあるので見るものには困りません。新しいビルもいいけれど、ヴィクトリア時代に代表されるような古い建物を当時の豪華な内装をちゃんと保ったままインフラだけ近代化したものは特に好きです。そういうよく手入れされた歴史的建造物は都心部に集中しているような気がして、今年もWestminster地区とCity地区に絞りました。
今回二日間で見たのは次のとおり。
(1)HM Revenue and Customs / HM Treasury
   日本の昔の大蔵省に相当する官庁ですね。
(2)Crown Estate
   王室所有の土地を管理する会社です。
(3)Vitro – 60 Fenchurch Street
   新しい11階建てのオフィスビルです。
(4)Bank of England
   ご存知のイングランド銀行。
(5)Guildhall School of Music and Drama
   バービカンホールに隣接の音楽と演劇の学校です。

第1部では最初の3つをレポートします。

c0057725_414195.jpg(1)は右の写真の一番上のようにブロックの一角を占める大きなヴィクトリア調の建物ですが、内部はその下の写真のように中庭がいくつもあり居住者に精神的安らぎを与える設計になっています。また、内部は階段室の上などに明り取りのドームがあって現代的装飾なども施されているのが好もしい感じです。ただ、全般に装飾はシンプルで、この点においては2年前に見たすぐ隣の外務省がきらびやかな大理石で贅を凝らしているのと対照的です。





c0057725_4201043.jpg(2)は左の上の写真のようにセント・ジェームス公園の北側にある立派な建物の一部を占有していますが内装は木を多用した19世紀前半のデザインをちゃんと保っており(その下の写真)、質の高さが印象的です。関係ないですが、私は90年代前半はアスコット競馬場(王室所有)のすぐそばの家に住んでいましたが、このCrown Estateを通して女王陛下から土地を借りていました。その後周りの人たちと一緒にその土地を買い取りましたが、いつも相手をしてくれたのがこの会社なので結構親しみを感じていて、今回アプローチした面もあります。
(3)は特に特徴のない建物で、上に述べたSwiss Reのビルがよく見えるというだけです。上の写真は今回ここから撮ったものです。

17日の土曜は朝は10度前後と少し冷え込みましたがすばらしい秋晴れでした。セント・ジェームス公園を歩くとサフランの群生が見つかりました。前日の強風で倒れたものも多いのですが、見たのは初めてなので割とましなものを探して撮ってみました。
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by dognorah | 2005-09-19 04:36 | 観光
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