ウイーンフィル演奏会第1夜 –9月7日

PROMSも大詰めに近づいてきましたが、私も今日と明日のウイーンフィル演奏会2回で今年は打ち止めです。

今日のプログラム
Haydn: Symphony No.103 in E flat major, “Drumroll”
Berg: Three Fragments from “Wozzeck”
Stravinsky: The Rite of Spring

Soprano: Katarina Dalayman
Conductor: Zubin Mehta

今日のアリーナの立ち見客はほんとにぎっしりです。恐らく定員まで入れたのでしょう。座席の方は9割ぐらいの埋まり方ですが。

メータの指揮もウイーンフィルも私にとっては久しぶり、恐らく3年ぶりくらいです。今回は女性奏者が弦や木管に数人いるのが新鮮です。時代も変わりましたね。

さて、最初のハイドンの103番「太鼓連打」、恐らく実演で聴くのは初めて。レコードで聴いたときは結構派手に冒頭のティンパニーが鳴らされていた記憶がありますが、今日の演奏はえらくおとなしく、耳を澄まさないと聞こえないくらい。ハイドンは強さを指定していないので指揮者の勝手だそうです。メータはピアノの指示を出したのですね。今日の全体の演奏からすると妥当と思いました。弦はあくまで柔らかく、木管がそれに溶け込むようなすばらしいアンサンブルで優雅な古典を目いっぱい楽しめる演奏でした。演奏としては今日のプログラムの中で一番完成されていた感じです。

c0057725_1859226.jpg2曲目のヴォツェックは、実はまだオペラを見たことがなく、演奏の質は非常に高かったと思いますが三つの断章だけではなんとも言いがたい印象です。スエーデンのソプラノ、ダライマン(左の写真)はすごく音量のある人で、高音もよく伸びています。このオペラのほか、ブランゲーネやブリュンヒルデをレパートリーにしており、来年はストックホルムで「指輪」のブリュンヒルデを通して歌うことになっているそうです。彼女ならかなりいい線行くのではと思いました。

メインの「春の祭典」は、音もアンサンブルもダイナミズムもすばらしく、各パートを取ってみればかなりの水準の演奏だと思いますが、全体のまとまりがちょっとばらばらな感じで、私の心をグイっと掴んではくれませんでした。これよりいい演奏は過去に何度か聴いています。でも、観客の反応はとてもよくメータはご機嫌でした。
もうひとつ感じたことは、演奏のよしあしは別にして、この音楽はやはりバレーを見ながら聴くものだということです。特に今年はロイヤルバレーでいい舞台を見ましたので余計にそう感じるのかもしれません。

c0057725_1914720.jpgアンコールは、メータが観客席を振り向きながら「Back Wien!」と言って笑わせ、ワルツとポルカを1曲ずつやってくれましたが、ワルツはさすがにすばらしい。
[PR]
by dognorah | 2005-09-08 09:44 | コンサート
<< ロメオとジュリエット コンセルトヘボー管弦楽団演奏会... >>