World Orchestra for Peace

という名前の管弦楽団をゲルギエフが指揮するPROMSのコンサートが27日にBBC TVで中継放送されていました。とてもうまい演奏なのでこのオケのことを調べてみましたら、95年に国連創立50周年を記念してゲオルク・ショルティの呼びかけで平和の使節として組織されたオケだそうで、彼が初代音楽監督を務めて各国の代表的オケに楽団員派遣を依頼して40カ国以上から奏者が集まっています。c0057725_7311567.jpg今回のトランペット奏者の一人は橋爪さんという日本人で大阪フィルから来ていると自己紹介していました(左の写真の真ん中)。

97年にショルティが亡くなってからはゲルギエフが音楽監督を務めていて、ショルティ夫人は今でもパトロンという肩書で関係を持っています。今回のツアーはCredit Suisseという銀行がスポンサーになっているようです。今年は終戦60周年ということで2年振りにPROMSに登場しました。楽団員は演奏の都度集まるのでしょうけれど、選ばれた人たちなのでうまいはずでした。c0057725_7332959.jpg左の写真のコンサートマスターは名前は知りませんが映像でよく見るウイーンフィルの方ですね。シェヘラザードのテーマはこの人が何度も独奏で弾くのですが絶品でした。

プログラムは次のとおりです。
ロッシーニ:ウイリアム・テル序曲
ドゥビッシー:牧神の午後への前奏曲
エサペッカ・サローネン:Helix(世界初演)
ワーグナー:マイスタージンガー前奏曲
リムスキーコルサコフ:シェヘラザード

演奏はすべてけちの付けようがないすばらしさで、特に最後のシェヘラザードは各パートの音のすばらしさといい曲の運びといいほんとに佳演でした。余談ですが、この曲にバレーを振付けたものがあり、ゲルギエフとキーロフバレーでその公演を見たことがあります。舞台も豪華で見応えがあったのですが奴隷役のボリショイから借りてきたダンサーがすごい出来で緩急自在の音楽と共に溜息をついて鑑賞したことを覚えています。ロシア音楽でもあり、こういうことからしてもゲルギエフの得意とする曲でしょう。
また、その前に演奏したマイスタージンガー前奏曲もなかなかのもので、彼にワーグナーのオペラを振ってもらっても相当楽しめるのではないかと思った次第です。

c0057725_7342516.jpgところで、当夜のゲルギエフ、左の写真のように爪楊枝のような小さい指揮棒を使っていましたが、普通の指揮棒あるいは指揮棒なしに比べてどういう意味があるのか理由はわかりません。小さくてわかりにくいかもしれませんので右手の拡大写真も掲載しました。c0057725_7352172.jpg

もうひとつ、Esa-Pekka Salonenの新曲Helixを初演したわけですが、この人、今まで指揮者だと思っていました。ほんとは作曲家で指揮もするというのが正しいようです。
この新曲のHelix、弦も金管もガチャガチャと賑やかに鳴っていきなり終わる7分ぐらいの曲で退屈はしないけれどあまりよくわからない曲でした。
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by dognorah | 2005-08-29 07:38 | コンサート
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