Frida Kahlo展 – Tate Modern

Tate Modern美術館で開催中の美術展に行ってきました。
c0057725_4415353.jpg彼女は1907年生まれで1954年に若くして亡くなったメキシコの画家です。母親はインディオの血を引く混血、父親はドイツ人です。この複雑な混血によって彼女は生涯を通じて自分のアイデンティティに真剣に悩むところがあります。ハイティーンの時には乗っていたバスと市電が衝突して重傷を負い、生死をさまよう体験をします。しかしベッドに臥せって時間をもてあましたときに絵を描き始めましたので、それは彼女の人生を決めた出来事になったのです。後年結婚しますが、流産とか、夫が自分の妹を含む複数の女性と関係を持ったことから離婚を経験します。このようないろいろなトラウマ的出来事が彼女の作品に影を映しますが、その事情を知るものには大変わかりやすい絵になっています。インディオあるいはメキシコ土着文明からは神を含むすべての現象、生命の根源は太陽であり、滅亡と再生産もそれに依存していることを強く認識していました。西欧の血からは合理的な思想を受け継ぐものの今一のめり込めないところがあったようです。セックスに対する関心も高く植物や果物を描く場面でもそれが強く感じられる作品も多いように思います。そういった諸々の思想を人物画や、静物画など多彩のテーマで表現していった特異な作家というところでしょう。それが死後50年以上たった今彼女の業績が見直されてこの展覧会となりました。見ていて気持ちのいい絵ではありませんが、強烈な個性を感じました。
写真は展示されていたものの中から任意に3枚を選んだものです。
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by dognorah | 2005-06-30 04:44 | 美術
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