オペラ「リゴレット」- 6月21日ロイヤルオペラ

ロイヤルオペラハウスで現在上演中のものを観てきました。同じプロダクションを実は3年半前(2001年)に一度見たのですが、そのときはクリスティーネ・シェーファーがジルダを歌いました。その公演はタイトルロールのパオロ・ガヴァネルリやマントヴァ公を演じたマルチェロ・アルヴァレスも含めてとてもよかったので、その後何度か行われた再演も無視してきました。ところが、今回、今人気のアンナ・ネトレプコがジルダを歌うというのでもう一度行こうという気になったわけです。

キャスト
Rioletto: Paolo Gavanelli
Gilda: Anna Netrebko
Duke of Mantova: Piotr Beczala
Sparafucile: Eric Halfvarson
Maddarena: Marina Domashenko
Giovanna: Elizabeth Sikora
Monterone: Giovan Battista Parodi
Count Ceprano: Graeme Broadbent
Marullo: Damian Thantrey
Borsa: Rebert Murray

Conductor: Edward Downes
Director: David McVicar
Set Designs: Michael Vale
Costume Designs: Tanya McCallin
Lighting: Paule Constable
Choreography: Leah Hausman

結果は、行って大正解。すばらしい公演でした。特に初めて聴いたアンナ・ネトレプコは深い感銘を受けました。シェーファーももちろんいいのですが、絹のような感じでちょっと線が細い印象がありました。それがネトレプコの場合はビロードのような美声で、最高音部への過程で一部かすれる場面もありましたが朗々と余裕で出し切る感じがとても気持ちよく、うっとりとした次第です。タイプとしては4月19日の記事で紹介した「仮面舞踏会」のアメリア役をやったカリタ・マッティラの声と似ている感じがします。かなりの美形ですが顔立ちがちょっとアジアの血が入っている感じですね。

今回のリゴレット役は私が前回聴いたのと同じガヴァネルリですが、なんか一段とうまくなっている印象を受けました。とても快調に飛ばしていて、第1幕第2場や第2幕最後のジルダとの2重奏は聞き応え十分でした。マントヴァ公のベクザラはハンサム度においてアルヴァレスに譲るものの、より厚みがあってフレキシブルな声で十分対抗できる歌唱です。はっきり前回よりよかった人はマッダレーナ役のマリーナ・ドマシェンコです。容姿が魅力的なのも役柄に説得力があります。第3幕の4重奏はすばらしかった。
しかしキャストを見ているとロシア系の歌手が席巻していますね。オペラ界はテニスと同じ現象か。

ダウンズの指揮ももうお手の物で、劇的でテンポもいいし取るべきところできちんと間を取っているし、ほんとに安心して聞いていられる指揮振りです。
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写真はアンコールに応える出演者ですが、第3幕の出演者だけが舞台に出ています。

この日の公演は同時中継で劇場の外にしつらえられた大画面で映され、一般に無料で公開されました。次の写真はそれを見るために集まった人たちで、休憩時間にオペラ座のベランダから撮影したものです。スクリーンはベランダの下にあるのでここには映っていません。これはBPがスポンサーになって実現したもので年に何回か開催されます。
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by dognorah | 2005-06-22 10:04 | オペラ
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