Music of Todayコンサート

フィルハーモニア管弦楽団主催の現代音楽紹介シリーズである(6月7日分)。
c0057725_112014.jpg本日紹介する現代作曲家(左の写真)は、フィンランド生まれのKaija Saariahoという1952年生まれの女流である。例によって作曲家自身が登場する。1982年以来パリに住みながら活動しているが、自分の音楽の本質はフィンランドであると舞台上で表明していた。

今日の演目は、
Terrestre for solo flute and small ensemble (2002)
2楽章からなるフルート協奏曲の第2楽章を編曲したもの。これ自身がまた二つのパートに分かれ、最初のパートはアボリジニーの物語で語られる踊る鳥からイメージした音楽。第2部は鳥が衛星のように軌道を回る様子を歌った詩に基づく音楽。詩の内容は、より遠くへより深く行きたいというもの。

Lichtbogen for chamber ensemble and electronics (1986)
北極の空で見た北方の光に啓示を得たイメージに基づく音楽とのこと。

演奏は、
フルート:Mario Caroli(右の写真)c0057725_13453.jpg
指揮:Andre de Ridder
フィルハーモニア管弦楽団より、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、フルート、打楽器、ハープ、ピアノ。

フルーティストは1974年生まれのイタリア人。独奏者として日本にも演奏旅行をしている。

最初の曲は、フルートとアンサンブルだが、鳥をイメージするかのようにフルートが鋭い細切れの音を奏でる序奏。楽器の音だけでなく唇の発する音と時にはフルーティストの声も織り交ぜられる。フルーティストは足を上げたり飛び跳ねながら演奏し、かなり難解と思われる。第2部はややおとなしいがそれでも鋭い音のフレーズが連続し、平安な音楽を感じる時間は短い。

2曲目は、まずスピーカーからノイズのようなバックグラウンド音響が響く中弦楽器からあまり愉快でない音が発せられる。慣れてくると何かイメージが湧きあがるような音楽ではあるが、楽しむとか理解するというのはなかなか難しい。

このシリーズのコンサート中、今迄で最も難解であった。終了後作曲家は満足のキスを演奏者に与えていたけれど。少なくとも指揮者と独奏者はこの音楽を完全に理解した上で演奏したのだろう。今回は感想としてまとめるのは難しかったというのが正直なところ。
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by dognorah | 2005-06-11 01:04 | コンサート
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