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木嶋真優さんの演奏評

先日このブログで紹介した「ロンドン交響楽団リハーサル」の本番演奏会は6月2日に行われました。私は別のイベントがあったため聴けませんでしたが、イギリスの高級紙Guardianにその演奏批評が掲載されましたので木嶋真優さんの分を翻訳してご紹介します。

「Mayu Kishimaはショスタコーヴィッチの最初のヴァイオリン協奏曲の独奏者として見事な演奏を披露した。輪郭のくっきりした輝かしい音色は最終楽章を奔放なヴィルトゥオーゾのショーケースと化しただけでなく、スローな第3楽章においてもより暗い内面の世界と光り輝く変奏曲を描いて見せた。Kishimaはまだ10代後半であるが、最も印象的であったのは、特に最後の二つの楽章を繋ぐ巨大なカデンツァにおいて、すすり泣くようなグリッサンドから荒れ狂うヴィルトゥオーゾ的エネルギーにまで発展させることの出来る演奏の幅の広さである。」

この評の著者は、そのあとに演奏されたチャイコフスキーの交響曲第4番に関しては手厳しい批評を載せていますが、木嶋さんに対してはこのようにかなり好意的な評でした。
by dognorah | 2005-06-06 06:18 | 音楽 | Comments(4)
Commented by 「坂本くん」 at 2005-06-08 00:55 x
こん○○は。
「より暗い内面の世界と光り輝く…」。うまいこといいますね。さすがイギリスのクオリティ・ペーパーは違いますね。でもイギリスの新聞のレビューはなかなか辛口ですから、それを考慮すると、これは外交辞令では決して無く、素晴らしく好意的なレビューですね。
Commented by dognorah at 2005-06-08 05:56
10台の若い演奏者に対する思いやりは少しはあると思いますが、よそで好評を得ている分まじめに批評しようという意思は働いていると思います。ロシア生まれの巨匠ロストロポーヴィッチの指揮に対して、チャイコフスキーの4番はそのような演奏をすべきでない、と堂々という世界ですから今回の批評はうれしく受け止めていいんじゃないでしょうか。
Commented by おさかな♪ at 2005-06-08 15:31 x
演奏が褒められているのって、素直に嬉しいですね。
昨日はおうちでちょうどチャイ4を聴いていました。
あ~、チャイコフスキー最高♪ ストレス解消に最適曲かもです。
Commented by dognorah at 2005-06-08 19:03
おさかな♪さん、いつもありがとうございます。日本人演奏家の動向というのはやはり気になります。今月は3人もの方々がロンドンでリサイタルを開かれるので全部行ってきます。今日は上原彩子さんです。
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