2012年5月31日、バービカンホールにて。
Berg Chamber Concerto Mahler Symphony No 1 (‘Titan’) Michael Tilson Thomas conductor Yefim Bronfman piano Gil Shaham violin London Symphony Orchestra ベルクの室内楽協奏曲は全く初めて接する曲です。独奏がピアノとヴァイオリン、オケが管楽器のみで大変ユニークな三楽章構成です。演奏開始前に指揮者MTTによる解説があり、この曲はシェーンベルクの50歳の誕生日を祝うために作曲されたとのこと。シェーンベルクはベルクより11歳年上で77歳まで生きましたがベルク本人は50歳で若死にしています。 曲は当然のことながら現代音楽で管楽器からは不協和音が頻繁に出てきますが独奏のヴァイオリンとピアノは総じて耳に心地よい音楽で、この二つが合奏するときの音楽はなかなか楽しめました。管楽器にしても独奏部分が多いのですがノーブルな音という印象です。演奏時間は30分ぐらいあるでしょうか、ちょっと長さを感じさせるもので、正直言って退屈さを感じた点もあります。 Gil Shaham, Yefim Bronfman and Michael Tilson Thomas マーラーの第1番は昨年ブダペストで聴いて以来です。各楽章とも大変立派な演奏で特に第3楽章の美しさは特筆ものでした。MTTはそういった面では非常に優れた指揮者ですが、オケを大音量で操るのはあまり得意ではないように見受けました。第4楽章の迫力など昨年聴いたフィッシャーや随分前に聴いたハイティンク指揮LSOの方が上です。ということで音楽的には十分楽しめましたが細かいところで不満が残る演奏でした。
by dognorah
| 2012-06-18 23:00
| コンサート
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