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日本の劇団によるグローブ座でのシェイクスピア

2012年5月22日、Globe Theatreにて。

ロンドンのオリンピックを記念して世界各国の劇団が37カ国語でシェイクスピアの劇をグローブ座で上演する企画Globe to Globeが進行中で、5月21日と22日の二日間に京都をベースに活躍する劇団「地点」によってコリオレイナス(Coriolanus)が日本語で上演された。
演出は三浦基、主演は石田大。

舞台はほぼ何もなく奥に音楽を奏でる人たちが座っているだけ。
俳優達は藍色の虚無僧の衣装を身につけているが、トランペットや能で使われるような面を小道具として使っている。主役は深編笠をかぶっているが時々前を手で持ち上げてしゃべる。何かを表現するために象徴的な動作をそれらの小道具を使いながら行うが意味は私にはよくわからなかった。シェイクスピアの著した台詞は恐らくすべてしゃべっているのであろう、かなり早口で言葉を繰り出す。さすがに発声がきれいでほぼ全部キャッチできる。発声の仕方も真面目にしゃべったり声音を変えてふざけたしゃべり方にしたりと大変面白い。元々悲劇のはずだが聴いているこっちは喜劇のように笑ってしまう。演出家も悲劇を意識しないでやりたいようにやっているだけだろう。俳優達も時には聴衆に話しかけたり、自由闊達に演技しており大変上手い。ヴァイオリンやトランペットなどの楽器もよいタイミングで鳴らされる。トランペットも時にはわざとすーすーと空気の音を出してふざけた効果も出している。コリオレイナス以外の俳優は場面に応じて役をコロコロと変えて、最少の人数で舞台をまかなう。何もない舞台と相俟ってミニマリズム演出といわれているようだが、観客は容易に想像力を働かせることが出来る。
ということで演劇は滅多に見ない私でも大いに楽しむことが出来た。やっとやってきた夏のお陰で寒くはなかったし。

ロンドンで二日間公演した後はモスクワで2公演、サンクト・ペテルスブルクで1公演予定されているようです。日本でこれを公演するのは来年になるとのこと。

俳優達。左端が主演の石田大。
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右端が演出家の三浦基
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by dognorah | 2012-05-26 23:28 | 観劇
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