再びエトヴェシュ指揮LSOのコンサート

2012年5月8日、バービカンホールにて。

Bartók Music for Strings, Percussion and Celeste
Bartók Violin Concerto No 2
Szymanowski Symphony No 3 (‘Song of the Night’)

Peter Eötvös conductor(Pierre Boulezの代役)
Nikolaj Znaider violin
Steve Davislim tenor
London Symphony Chorus
London Symphony Orchestra

バルトークの弦、打楽器およびチェレスタのための音楽は以前どこかで聴いたことがあったように思うのですが自分のブログにも記録がないので聴いたとしてもかなり前のことなのでしょう。舞台上の楽器配置(チェロを除く弦楽器が半分ずつ左右対向に置かれている。チェロは打楽器の前に10人が横一列に並ぶ。下の写真参照)を見てびっくりしたので、いずれにしてもほぼ初めての実演と等しいです。
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昔フリッツ・ライナー指揮シカゴ交響楽団のLPを持っていてその演奏の記憶が未だに強烈に頭に残っているのですが、それに比べると今日の演奏の何と生ぬるいことか。リズム感が無く切れが悪いので終始不満でした。前回の公演でエトヴェシュはまあまあの指揮者だと思いましたがこれで点数はガクッと落ちました。大作曲家の作品に対して同じハンガリー人の演奏とは思えません。

ところが次のヴァイオリン協奏曲はすばらしい演奏でした。ヴァイオリン独奏のニコライ・ズナイダー(デンマーク生まれ)は指揮も得意にしているのでリハーサルでエトヴェシュにいろいろ要求を出したのかなと思ってしまいました。そのヴァイオリンですが美しく芳醇な音で大変感心しました。1741年製ガルネリだそうです。結構難しそうな曲だと思うのですがそんなことは感じさせず苦もなく弾いていく感じです。カデンツァも聴き応えがあります。長身を真っ直ぐ保って弾く姿も美しい。
この曲は恐らく初めて聴いたと思いますが、曲想豊かで聴いていて面白く、なかなかの名曲と思いました。ヴァイオリン独奏部分も管弦楽部分も凄く聴き応えがして豊かな音楽という印象が強く、いい音楽を知ったとほくそ笑んだのでした。

Nikolaj Znaider
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最後のシマノフスキーの交響曲第3番も初めて聴く曲ですが、胸にキュンと来るような叙情性とスケールの大きさを持った曲でなかなか楽しめます。歌詞は美しい夜に空に思いを馳せる詩的な内容です。合唱と独唱を必要としている分演奏されにくいと思われるので、こうして聴けてよかったと思いました。元々ピエール・ブーレーズの選曲ですが。独唱のオーストラリア人テノール、スティーヴ・ダヴィスリムはやや太めの声が気持ちよく出る人で声量もまあまあと思いました。

Peter Eötvös & Steve Davislim
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by dognorah | 2012-05-10 00:52 | コンサート
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