日曜夜の室内楽

2012年4月15日、Conway Hallにて。

Mozart: Duo in G, K.423
Handel-Halvorsen: Passacaglia
演奏:KloudDuo
Natalie Klouda: violin
Ashok Klouda: cello

Schumann: Trio No.2 in F, Op.80
Jean Françaix: Trio
Beethoven: Trio in E flat, Op.70-2
演奏: Barbican Trio
Sophie Lockett: violin
Robert Max: cello
James Kirby: piano

二組の演奏家による室内楽です。最初のものはPre-concert recitalと名付けられた30分程度のリサイタルです。ヴァイオリンとチェロによる二重奏というのはあまり聴いた記憶が無く、珍しい作品だなと思って調べたらこのモーツァルトの作品は元々はヴァイオリンとヴィオラのための二重奏らしい。ヴィオラの代わりにチェロでやるとなると少しスコアをいじっているのでしょう。それはともかく聞こえてくる音楽はとてもすばらしく、ヴァイオリンもチェロもよく響いて聴き心地のいい音楽でした。アンサンブルもすこぶるよかったし。
二人は夫婦で、それぞれ別の人たちとトリオやカルテットの室内楽活動をしていますが二人でやるときはこの名前を使っているようです。確かな腕と音楽性豊かな演奏で大好きになりました。

メインのコンサートは結成25周年を迎えるというピアノトリオの演奏です(それにしてはヴァイオリン奏者がかなり若いので、途中メンバー変更したのかも知れませんが)。

Barbican Trio (Conway Hallのサイトから借用)
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今回のプログラムではシューマンもフランセイもそれぞれ趣が違うもののまあ楽しめましたが、最後のベートーヴェンが圧巻で本日の白眉でした。このOp.70のトリオはOp.70-1とOp.70-2の2曲が含まれていますが、最初のもの(ト長調)が「幽霊」という名前で有名なためか、本日演奏された変ホ長調のものは演奏機会が少ないようです。でも音楽はすばらしく、さすがベートーヴェンです。スケールが大きく細やかな表現もいっぱいあって本当に楽しめました。演奏前にチェロ奏者から解説がありましたが、第2楽章のコインの裏表のような二重変奏が聞き所のひとつらしい。私は特にピアノパートの美しさに惚れ込みました。

このConway Hallはクラシックの室内楽は日曜の夜しかやりませんが、入場料8ポンド(1000円程度)で気が向いたら来て好きな場所に座って聴ける気軽なコンサートです。今まで何度か来ていますが、演奏の質は高いと思います。私の好きなベーゼンドルファーのピアノが常備されています。
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by dognorah | 2012-04-17 22:36 | コンサート
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