ストラヴィンスキーのバレー「兵士の物語」

c0057725_0194579.jpgアダム・クーパー(Adam Cooper)主演のパーフォーマンスをロイヤルオペラハウスの地下にあるリンバリー劇場(Linbury、左の写真)で観た。

オリジナルではこの作品はナレーターによって物語の進行が語られ、それに合わせて音楽とバレーが演じられる。今回の公演では最初にナレーターが登場するものの、その後はダンサー自身によって通常の劇のように台詞が語られる。オーケストラはオリジナル通り7人で構成させる。

出演者
 兵士:Adam Cooper
 悪魔:Matthew Hart
 フィアンセ/王女:Zenaida Yanowsky
 ナレーター/王:Will Kemp

 指揮:Mikhail Agrest
 監督と演出:Will Tuckett

あらすじ
 2週間の休暇をもらった兵士がフィアンセと母親に会いに故郷へ帰る途中老人に扮した悪魔と出会う。悪魔は彼が弾いていたヴァイオリンと未来のことが既述されている本を交換してくれるよう頼む。兵士が応じると悪魔は彼を家に招待して歓待し、3日間を過ごす。兵士が村に到着すると、実は3日間ではなく3年が過ぎていたことを悟る。フィアンセは既に他の男と結婚しており、母親は幽霊が戻ってきたと勘違いして逃げる。すべてを失った彼は悪魔にもらった本を活用して金持ちになる。病気の王女を抱えた王と出会い、彼女の病気を治して結婚する運びとなるが、何ゆえか心の空虚感が付きまとい、再び悪魔と出会ったときにヴァイオリンを返してくれるよう頼むが断られる。王と共謀してそのヴァイオリンを奪うが逆襲されて再びヴァイオリンを取られ、彼は地獄に落ちる。

台詞を語るバレーダンサーの演しものははじめてみたが、筋の詳細がわかっていいかもしれない。ダンスをしている間は通常のバレーのようにダンスに専心しているのでダンスそのものに悪影響は与えないだろうし。
劇としては結構笑を誘う場面があり観客を楽しませる。ただ、公演そのものあるいは作品そのものが非常に優れたものかと言うとあまりそういう気はしない。音楽そのものもそれほど魅力的なものではないし。

c0057725_0214623.jpg観客を見回すと、かなりの数の日本人を認めることが出来る。アダム・クーパーのファンが日本から押しかけているそうだ。イギリスでは「マシュー・ボーンの白鳥の湖」以降はあまりぱっとしない人なのだが。写真はアンコールにこたえる出演者。向かって左から2番目がアダム・クーパー。
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by dognorah | 2005-05-15 00:26 | バレー
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