フリューベック・デ・ブルゴス指揮LSO演奏会

2012年3月25日、バービカンホールにて。

Glinka Overture: Ruslan and Ludmila
Mendelssohn: Violin Concerto
Rimsky-Korsakov: Scheherazade

Rafael Frühbeck de Burgos conductor
Alina Ibragimova violin
London Symphony Orchestra

この指揮者は何十年も前からレコードなどで名前を知っている人で実演も90年代にロンドンで聴いたことがあります。未だに健在とはついぞ知りませんでしたが1933年生まれ、今日の指揮振りを見るとまだまだ元気です。演奏する音楽はちょっと田舎くさい木訥さを感じますが音楽的には立派なもので暖かさもあります。それにしてもLSOの音がこのように変化することは驚きですが個性的な指揮者のもとではまあ当たり前のことなんでしょう。細部にあまりこだわらない大づかみな演奏はスケールも大きく大変楽しめました。特に「シェヘラザード」はコンサートマスター(カルミネ・ラウリ)を始め独奏楽器が皆さんすばらしく演奏としてはレヴェルの高いものでした。最近では2010年12月に同じ曲を同じオケで聴いていますが演奏としては今日の方が好みです。

2曲目の協奏曲は実はバルトークのピアノ協奏曲第2番が予定されていてフリューベックと共にそれも楽しみで切符を買っていたのでした。しかし独奏する予定だったYuja Wangという中国人ピアニストがindisposedということで間際になって降板してしまったのでメンコンに差し替えられたのでした。恐らく大あわてで代わりのアーティストを捜した結果こういうポピュラーな曲になってしまったのでしょう。私は会場に着いてから変更を知って一瞬切符を返そうかと思ったぐらいがっかりしましたが、もう会場まで来てしまったことだし仕方がないと不満ながらそのまま座席に座ったのでした。聴く方はまあ気楽なものですが関係者は大わらわだったでしょうね。
で、そのヴァイオリン協奏曲ですが、これが何ともすばらしい演奏でいっぺんに機嫌が直ってしまいました。まずヴァイオリンの音が美しさに溢れた瑞々しいもので、演奏も全く奇を衒うことのないまっとうなもの。美しい音で高音まで一杯にながーく伸ばして演奏する私好みの演奏でもうどきどきものでした。カデンツァも惚れ惚れする出来。名前も聞いたことのないこのロシア人ヴァイオリニストは1985年生まれの26歳という若い人でUK在住らしい(だから簡単に代役ができる)。以前プロムスでヴェンゲロフの代役に引っ張り出されたらしいので実力はかなり知られた存在なのでしょう。

Alina Ibragimova
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Rafael Frühbeck de Burgos
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by dognorah | 2012-03-27 08:32 | コンサート
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