新作オペラ「Miss Fortune」

2012年3月16日、ROHにて。

Miss Fortune
Music and Libretto: Judith Weir

Director: Chen Shi-Zheng
Set design: Tom Pye
Costume design: Han Feng
Video design: Leigh Sachwitz
Conductor: Paul Daniel

Tina (Miss Fortune): Emma Bell
Lord Fortune: Alan Ewing
Lady Fortune: Kathryn Harries
Fate: Andrew Watts
Hassan: Noah Stewart
Donna: Anne-Marie Owens
Simon: Jacques Imbrailo
Royal Opera Chorus
Orchestra of the Royal Opera House

Bregenz Festivalとの共同制作で、ブレゲンツではすでに昨年上演されました。作曲家ジュディス・ウイアは1954年生まれのイギリス人です。

オペラのあらすじ
世の中の経済状況の悪化に伴って富豪だったフォーチュン家は財産を失い、娘のティナは両親と別れて放浪するも不運続きで生活は好転しない。路傍でケバブの屋台を経営するハッサンに頼まれて留守番をするもある晩ヨブ達に襲われて屋台は炎上し、ハッサンは全財産を失う。彼女はクリーニング屋でアルバイトするもアイロンがけなどの仕事がきつくてへとへとになる。そういう状況に「Fate(運命)」に文句を言ったら、宝くじに当たるようにしてくれる。しかし同時にクリーニング屋の顧客で若くて金持ちの青年に見初められ、宝くじは放棄して彼との生活を選択する。

オペラにしては何とも変てこなストーリーですが、作者は現在の政治状況の下で人々の生活がどんどん厳しいものになっていく課程をテーマにしたかったのでしょう。それはそれで納得できるものの、音楽が何とも魅力のないもので歌手やオケは頑張っているもののオペラとしては失敗作と言えるでしょう。

歌手は全員特に不満のない出来で、カウンターテノールのアンドリュー・ウォッツは「ロンドンの椿姫」さんによると初日はあまり声が出ていなかったようですが今日は十分まともでした。若い金持ち実業家のジャック・インブライロはROHのヤング・アーティスト出身ですがなかなか印象的な歌唱でした。

指揮者は恐らく初めて見た人ですが、悪くはないでしょう。

舞台は演出も美術も中国人と思われる方々の仕事ですが、美しい出来でよい印象を持ちました。となるとやはり音楽が大変見劣りしますね。

Emma Bell
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Jacques Imbrailo
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Noah Stewart
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Andrew Watts
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Paul Daniel
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by dognorah | 2012-03-20 02:09 | オペラ
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